おれの徒然〈19〉「40歳」篇


 きょうでいよいよ40になった。獲たものよりも失ったものを算えてしまう。なにしろ、このひでえ人生で起きた出来事といったら救いがない。それでもじぶんを救いだすために多くを読んで来たし、多くを書いて来た。これからもおなじことだ。痔の苦しみがようやく去って、いまは安堵している。きのうは最期の詩集の解説文が届いたし、あとは序文と題名があれば完成だ。第2歌集も今月いっぱい詠めばできあがる予定だ。まあ、実際に歳をとってみればなんのこともない。ただただ日常がつづくだけだ。今週はヤフオクでオーディオインターフェイスに入札している。べつに4i4でもいいのだが、安い6i6に入れた。週末はトップ入札の争いが待っている。できるだけ安く機材を入手したい。戸外ではきょうも建設工事の音が大きすぎる。夕方まではずっとあの調子だ。

 ¥12,000で買った古本が届く。『愛ある限り戦いましょう!──不思議美少女コレクション』だ。大した内容じゃなかったけど、まあ、いい。今月はオーディオインターフェイス、LPレコード、フィルム現像、ケーブルが買えたら好い。あまり多くは望めない。とりあえずはじぶんへの誕生日プレゼントに古本を買ったわけだ。まったくの趣味である。5月に買ったベースはあまり弾いてない。コードとか、音階とか、いろいろと憶えることがある。せめてルートだけでも頭に入れたいのだが、なかなかこれが入らない。けっきょくはひとに習うだろう。そこらの教則本や、動画では限界がある。じぶんとしてはピック弾きで、じぶんの曲のベースが弾ければいい。あまり上を目指していない。とにかく時間がないからだ。

 きょうの夕方にはポートレイトを撮ってもらう。21年来の知人にである。衣裳と小道具、演出と構図はもう考えてある。フィルムもカメラもある。あとはシャッター切ってもらうだけだ。場所はこのアパートメントである。詩集の巻末に添える写真が要る。それに近い未来、ライブハウスにでるときの宣材写真が要る。ぜんぶで7ショット。階段の踊り場と、浴室で撮ってもらう。まちがってもヌードはない。ブッチャーズの『7月』を聴いた。おれにできるのは作品をつくること、パッケージすること、リリースすることだけだ。創作と営業を両立できるのはヘミングウェイだけである。おれはおれのよすがを言葉によって埋めていくだけの作業が似合っている。だから、きみは変身する必要がないんだよ。

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