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器械体操は幼児までの能力でほぼ決まる | 10年分の子育て知識&実践まとめ#2

先ほどの
神経系のスイッチを入れる | 10年分の子育て知識&実践まとめ#1
では「親は結果にこだわらないように」と書きましたが、器械体操でその後羽ばたくか否かについては、ほぼ幼児期の運動能力で決まるそうです。

近所の体操教室はジュニアオリンピック選手を出しているほどの本格的な体操教室で、将来の日本を担う体操選手を育てるべくかなりハイレベルな教室。

コースは3種類、
・普通の子たちが通う「一般コース」
・選手コースに進むためのステップアップ「育成コース」
・オリンピックや国体を目指す「選手コース」
があります。

そこで、一般向けのコースにしばらく通っている時、コーチに
「どういう子が選手コースに通うのですか?」
と聞いてみたところ

「選手コースに進む子は幼稚園のうちにこちらからスカウトします。小学生に上がってから入りたい、という子もたまにいますが基本は見込みがある子をこちらから声をかけさせて頂きます。」

とのこと。

これはなぜかというと、「オリンピック選手たちは空中で回転している時、自分がどの位置にいるかを感覚で理解している」と言われるのですが、この「空中感覚」を、神経細胞が成熟するまでに体得する必要があり、そのためには少なくとも小学校低学年の早いうちにバック転が完成する必要があるからだそうです。

先ほどの「神経系スイッチを入れる」の項でも書きましたが、「スキャモンの成長曲線」によると、神経系の成長は、5歳で80%、7-8歳でほぼ終わります。
それまでに、「空中で回転している時、今自分がどの状態にいるか」の感覚を掴めないとその後、空中感覚を体得するのが難しいからです。

いろんなスポーツがありますが、器械体操については早いうちに取り組んだ方が良さそうです。

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