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Stones alive complex (Rhodochrosite)


煉獄と聞けば志々雄と連想する世代だったが、
酒呑童子はブームに乗っかり、心を燃やせ!を実行している。

片やの清姫は座敷わらしと、嫌よ嫌よも好きのうち好きよ好きよも嫌のうち的サイコパシーワンサイドラァヴな永遠に終着駅へたどり着かぬ無限執着列車メッセージのやりとりに心を燃やしていたが、童子はそれを自分と同種の闘気だと勘違いをした。

「見直したぞ清姫っ!
その妖気の紅蓮色、凄まじき炎なりっ!」

色といえばカラーの革命とそれを逆手にとった事案が、かの国で激烈に衝突している。
あっちの方のは地政政治学的に手出しする立場にはない。
こっちの優先事項は、まず南西の海。
そして、砂素二番の次に襲来するやもしれぬ砂素三番であった。

「砂ほどの素子・・・大きさも数も・・・」

ごつい顎を撫でる童子。シラフだと眼光は鋭く。
要するに終着駅は輪九珍を接種させるため。
そのために憂意留守が最終形態バージョンとなって夜露死苦してくるのは、何としても防がなくてはならない。
日本語に訳せば狩人、から芋ずったディープな尻尾へ神話の大ダコが全力で吸いつき、どっちが勝つかフェーズよりもどんだけ捕獲できるかにフェーズは移行しており。
わざと綴りを間違えればOCRの読み取り利権集計を不正にかさ上げようと、わざと漢字を間違えれば妖精を増やしまくって入国数が原因なのをごっつくミスディレクションさせ、逃亡者をどんどこ招き。
かつては小耳に挟む程度だったラボラトリーというキラーワードが、ようやく大怨霊で叫ばれるタイミングが蜂起と放棄と法規のホウキでいっせいに年末大掃除の始まり。そういえば情報局のホウキにまたがってた何とかペルペルという魔女はワルプルギスなのにどこへ行ったのやら竈で火あぶりにされてるのやら。どうやら竈という漢字、もうみんな読めるようになってるやら。兎も角。ファンタジー表現をするならば、チャクラ⑧から上と①から下の電波帯が開放されるのか、逆に③④⑤へ押し込められさらに幽閉されるのか、のエネルギー分岐点なのだが、どちらであっても生身の有機体たちはそのコンフォートゾーンの変容に耐えられるのかのう・・・
まあ。霊体のわしが心配しても詮無いことよ。
あれこれ思い巡らす童子は、刀のツカへの握力を増す。

ふと、バキバキという異音が聞こえてきた。

そっちを見やれば。
清姫が噛み砕かんばかりに口惜しげな顔つきにスマホを歯にくわえていて、酒呑童子の角度から見えるのはスマホの側面の竹筒くらいな幅だったから。

「おっふ!
あのキャラみたい。
確か名前は、ねず・・・」

うっかり、童子はブームに乗っかった発言をしそうになるがこれは、ねずのちゅうどもはヒトかオニか?世界に知らしめる時世を暗示したシーンでもあった。

(おわり)

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