Stones alive complex （Pink Amethyst）

「え～まいどバカバカしいＳＦ小噺をひとつ発想器具」からぶら下がっているところを見つけられた時は、これはＲ・Ａ・ラファティ気取りし過ぎた猫背のストレッチだと力説してみせるのだった。

奇妙奇天烈で奇想天外でキッチュな話を持ち出しては、それの要所要所で奇をてらう自分ツッコミするという独創的な手段によって、精神に巣食う怪物タイガーホースつまりトラウマを改竄することに成功していた。霊能力と神秘的なテレパシー能力と邪眼と千里眼と近視眼と、それらを備えていると思い込む能力は強い。

しかし「忖度」とはどういう意味なのだろう。
損得でいいのでないか？
自分でこの流行りを頻繁に口にしていながら、意味を訊かれるときっぱりこう言いきっている。

『あなたがTikTokを覗くとき。
TikTokもまた、こちらを覗いているのだ･･･」

これに限らずソーシャルネットワークとは、ソーシャルディスタンスなど有り得ないをウリとして開発されたツールなのに。

昔は、いつでも金に困っていた。
金とは困るものであり、困らないならばそれは金ではないという金銭観念。
しかし、これはのちに変化する。
「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」を根とする民族弱体化システムの派生系のひとつ。
確実で難儀な効力を持つ、強い魔術の一種。
大掛かりなこのトラップの渦にもまれながら小商いを続けてるうちに、この運気拘束具のからくりが理解できてきた。
すると売上が半減しても純利益が二倍にもなった。
この不思議な反転現象を、なんと名付けよう。
ジーザス化給付金？
背負わされてきた無駄な罪悪感が縛る自粛意識が、最も防疫力高い国民性として役に立った。蠱毒の術をぶっかけてきた術士のグルたちが、逆に蠱毒の具にされて自らの術をかぶってる始末。
この皮肉な逆転現象を、なんと名付けよう。
蠱毒のグル目？

「高貴な劣等感を誇りとする信徒に対し、
通常兵器では役に立たんよ･･･」

人は個体だが、
猫は液体。

無愛想で邪な仏眼は、役に立つ。

（おわり）