【作品について】『株式会社ネバーランド』
先日投稿した『株式会社ネバーランド』
( https://estar.jp/novels/25753861 )
のお話は「自分のしたい事」を元に書いたお話なので、かなり自分の考えよりのお話になっています。
なので、ここでお話することもそれについてお話することになります。
フィクションとしては別に良いけど、リアルだと無いわーと思う方もいらっしゃるかと思います。そういう場合は何も気にせずブラウザバックしてください。
そもそも興味の無いという考えの方も読まずにブラウザバックして頂いて大丈夫です。
あくまで、これは作品に関してのお話ではあるものの、私自身の考えをつらつらと書いているものなので、読む気が無いと思ったら読む必要も無いものなので、他の方々の面白い記事や作品を読んで時間を有意義に使ってください。
まず、このお話を書くに至ったのは先程述べたように「自分のしたい事」を物語でもいいから形にしたかったからです。
その「自分のしたい事」とは簡単に言えば「逃げ場」となる場所を作ること。
「逃げ場」と言えば聞こえは悪いけれど、「ここになら逃げてもいいんだ。」と思えるような場所は精神的な面でも、身体的な面でも、社会的な面でも必要なのだと思っていて、それを必要としている人に用意されているのかと言えば、そうでは無いと思う。
環境や状況によっては「逃げるな。そんなのは甘えだ。」という人もいて、「逃げる」選択が出来ない人もいるから。
でも、逃げることはそんなに悪いのかな?
余裕が持てない程に切羽詰まって生きていくなんて苦しい。
治らない状態で負荷を掛けられるのは痛くてしんどい。
出来ない事を求められて、無理をしてまで続けるのはしんどい。
……なんて思ってしまう。
そもそも自分がそういう「逃げ場」といえるような助けにもなって、落ち着けるような場所を何度も求めてきたから、そういう場所を作りたいと思うようになりました。
だから、作中の「誰かの為というより自己満足」という言葉は私自身の言葉でもあります。
こういうような事がしたいという考えは二、三年くらい前からぼんやりとしたものはあったんですが、ずっと言葉や形にするには曖昧で、去年ぐらいからようやく『会社を創る』という考えに行きつきました。
でも、実際に自分が起業するには足りない物ばかり…。
まずお金が無い。
Twitterでは何も言っていなかったのですが、コロナが世界で流行り出した辺りの三月末に勤め先から契約終了となり、そこから2020年12月現在、職無しなのです。
そして、今年ようやく病院に行って病名が付いた事で通院中なのでお金が減る一方…。
とは言え、実家暮らしなこともあって生活は出来ているのでご心配には及びません。
次に、知識が無い。
正社員とバイトの経験はありますが、そんな特別専門性の高い内容だったという訳では無かったこともあって(一応)一般的なもの、学生時代も経営のことや税金のしくみなどは学んでこなかったので理解が薄いです。
なので、もし今の状況に勢いだけで起業したらまず借金を抱えてしまい、すぐに潰れるのは目に見えています。
そのうえ、そういった方面に人脈が無いので全く『会社を創る』には向いていない人間なんです。
それでも、今年急に職を失ったことに加えて病名が付いた事、そして世界情勢からして自分以外にも働き口が無く困っている人達は多い事などからやっぱり『実際に自分がこういう会社を創れたらいいのに』という気持ちが強くなりました。
頭が良い方では無いので調べても理解するには時間が掛かり、お金を稼ぐにもどれだけ先になれば資金と言えるほどのものを用意できるのか…。全く見当もつきません。
だから、せめて物語の中ででも良いからできたらと思って書きました。
とはいえ物語の中だけで終わらすつもりは無いので、これから頑張って実現に向けて動こうとは思っています。
本来目立つのは嫌いだし、有名になるよりはひっそりと人目につかない様にしていたいと思うような、触らぬ神に祟りなしとでもいうように下手によく分からないところに突っ込んでいくようなのは避けるタイプではあるんです。
なので実際、こんな大それた事を思いついたり、実行するような人間では無いはずなのですが、私が尊敬している方々の活動が広がっていくのを見たり、逆境でも試行錯誤しているのを見たりして、自分も考えるだけじゃなく出来ることを少しでも増やして動いて行こう。自然とこういう事を思うようになりました。
本当は裏で少しずつ動いて、ある程度人に言っても大丈夫なくらいの形まで持って行ってからお話しようと思っていました。
でも、それだと本当にいつそれを言える事になるか全く分からない状態で、きっと自分の性格からして誰も知らない事であるということに甘えてなかなか進めない気がするのと、エブリスタさんの妄想コンテスト(間に合わなかったのですが…)のお題がちょうど良いタイミングで合うものが発表されたのでいい機会だから書いてみようと、先程挙げた理由があり書いて投稿しました。
今回のお話のタイトルにも入っている会社名を『ネバーランド』という名前にしたのは、自分の好きな事を仕事にして楽しんでいる人達、動画投稿者の人達などといった方々の、表向きという言い方はよくないかもしれないけれど、視聴者などからの目線という意味での表向きはとても楽しそうにしていて特別にも思えるような人たちの世界が『ネバーランド』みたいだと思った事があったから。(某えがお動画とか、ようつべとかの界隈の世界で活動している人達を見てそう感じました。)
『ネバーランド』は「決して大人にならない世界」というイメージが強いと思うけれど、自分がピーターパンのアニメ映画を小さい頃見ていた事を大人になって思い出して、印象に残っていることでずっと思っていたのが、『ネバーランド』にいる登場人物達は、それぞれが自立していながらも楽しく生活している世界を自分たちの力で作り上げている、ということ。
フック船長のように色々してくる人もいるけど、立ち向かって退治する。もちろん、ワニに食べさせようとすることなどやり過ぎな所もあるかもしれないけど、フック船長は何度もピーターパン達に向かっていっているらしい事は描かれていた筈だから実際命は奪っていないし、フック船長も含めてネバーランドにいる人物であって、そこも含めてネバーランドに住んでいる登場人物達はある意味リアルな人物と近い性格のキャラも多いように思えた。
だから、そんな世界は実際にあってもおかしくないと思う。
そんな事もあって、『子供のように自分の好きなことをとことん追求していられるけれど、それぞれが自立して考えて仕事をして、足りないものは助け合い、楽しく過ごせる。』そんな理由で『ネバーランド』という名前を使いました。
この『株式会社ネバーランド』のお話は完全フィクションなのですが、私自身が経験したことなどの要素を含んでいます。
例えば、主人公の倉持の経歴の「就活が思うようにできずに内定を取れたのもギリギリ」であることや、「一年も持たずに正社員の仕事を辞めた」ことなど。
他にも「大学三年から四年になる時の春休み」や「仕事を辞めてからの時期」は私自身の大きな転換期を二つピックアップしたもので、この物語を書いて投稿するという活動に繋がった時期なので具体的に出してみました。
『株式会社ネバーランド』の社長である倉持が、『Gardenia』の社長になる鈴華と出逢う事は彼の転換期である事もあって会社を立ち上げるきっかけになる、そういう所は私の実体験に近いようにしたかったので、ああいう構成になりました。
元々、今作に登場する『Gardenia-ガーデニア-』は別のお話で登場させる洋服のブランドで、コンセプトである「子供に着せたい服」も決まっていたことで、女社長であることも決まっていました。
その『Gardenia』は幾つかの作品で登場させる予定だったこともあって、ブランドのイメージやそのコンセプトによる服の種類や、就業環境も結構詳しめに決めていっている状態でした。
『Gardenia』自体のお話も用意しておきたいというのを今更だけど今年に思い立って、少しずつ書き進めようとしていた所で、考えている他のお話の中でも社長(山里鈴華)は登場するものの名前は決まっていないし、今回のお話で書いた「子宮内膜症」は元々既に罹患しているものの設定で、夫になる人の存在も設定が何も決まっていな状態でした。
(これ以上は長くなるので、また『Gardenia』については別の記事で書きます。)
それも、元々今回のお話が『株式会社ネバーランド』の社長という設定ではあるものの、世の中の理不尽によって肩身狭い思いをしている人達、社会的にマイノリティーと言われるような人達だったり、好きなことや夢、したい事はあるのに家庭環境や色んな壁に邪魔されて出来ずに、「仕方が無い」と諦めつつ仕事を探している(物語の後に「株式会社ネバーランド」の社員になる)人たちの悩みなどを掬うような条件の会社であるのを見つけて応募をする、という話を数人分書いて最後に社長が会社を立ち上げた理由を書く。
という構成だったので、本当に名前も出てこない、性別すらも決まっていない「社長」という設定のみの予定だったんです。
でも、全然思うような内容が書けずに文字数がただひたすらに増えていくだけで、これは本当にこういう会社にしたいと伝わるような内容になるのか数日自問自答していました。
結果、一度社員の候補にして長くなりそうだという理由で外した『Gardenia』の社長とこの『株式会社ネバーランド』の社長が知り合いだったら色々筋道が通るのではないかと、ふと思いついた設定からどんどん思いついて今回のお話に落ち着きました。
本編を読んでもらった方々に、私がこういう『会社を創りたい』という具体的なイメージが伝わったのか分からない事もあって、こうして詳しく書く場所が欲しかったのです。
始めにも書き、一応Twitterでも呟きましたが、「逃げ場」にもなる場所を作りたかったんです。
上記でも書いたように私は正社員の仕事を一年も持たずに辞めました。
それは社会的に見たら「甘え」や「これだから“ゆとり世代”は…」など言われるようなことかもしれないです。
でも、きっとそのまま仕事を続けていたら、仕事中に倒れて迷惑を掛けたり、大けがをしていた可能性もあったので、私自身は家族に「辞めたら」と言ってもらえた事で「辞める」という、周りと同じようになることから「逃げる」選択が出来たのです。
それから短期バイトや派遣の仕事を転々として、その度に言われたのは「正社員辞めたの?“勿体ない”」という言葉だったり「“若いんだから”これからどうにでもなるよ」とか、その言葉の重みを知ってか知らずか、ある意味「無責任」な言葉を掛けてくる人も少なくなかったです。
「暫くは休むのも良いんじゃない。」そう言いながらも周りと同じようになるよう求めているのも分かるし、そうであるべき社会の考えが大半の人の考え方だというのもなんとなく分かる。
でも、私はそれらの言葉を言われる度に「仕事」をするのが怖くなった。
ただでさえ就活が上手くいってなくて、その時に大きな不安を抱えながら彷徨ってなんとか助けを借りて得た仕事もすぐに辞めてしまったこともあって、仕事をすることに抵抗があった。
そのうえで、また「なんで辞めたの」とか、「休んでいた間何してたの」とか、「若いんだから正社員の選択肢もあるのに」とか、沢山の疑問をぶつけられる。模範解答は用意しようと思えばできるけど、それで働いたって結局精神的な面では持たなくなっていくことの繰り返しになっていた。
最近では「起業すれば」そう言われることも増えた。
でも、その後に必ずと言っていいほど「まあ、なにをするって話だけどね」という言葉が付いてくる。
確かにこの『株式会社ネバーランド』の話を書いていても具体的に書くことが出来なかった。
だからいつも笑って誤魔化すような返事しか出来なかった。
でも、本当はしたいと思う事は沢山ある。
『ファッション(ハンドメイド含む)』、『音楽関係(ライブハウスやスタジオなども含む)』、『ダンス』、『演技(声劇も含む)』、『写真・動画』、『イラスト・アニメーション』、そして『小説』。
多分他にも考えればもっと出てくると思う。
それら全部が「私のしたい事」です。
欲張りとか、無謀とか、現実味の無い…とか。そう言われると思うし、自分でも思う。今後の時間全部使っても絶対に時間が足りないし、身体も足りない。
けど、これらは全部自分が書いた作品をリアルに起こすとなれば必要なものです。
つまり「自分の作品に出てきたものをリアルに起こす」ことが「私のしたい事」なんです。
だからそれが出来る場所を作りたい。
そんな自分勝手な考えのものなんです。
ただ、それには理由があって、さっき上げたもの全部誰かの「逃げ場」になると思っているんです。
「逃げ場」というのはあまりに言い方が悪くて、もっと良い言い方をすれば「安息地」とかになるのだと思うけど、あえてこの「逃げ場」という表現を使います。
今の社会は(日本は特に)「逃げたら駄目」、「周りと違うのは良くない」などの意識を強く感じていて、だから逃げられない人が多くて一番真っ先に思い付きやすい「逃げ場」に飛び込むことも多いんじゃないかと思っています。
だからそうなる前に「逃げてもいいんだよ」と言える場所を用意したいし、作りたいんです。
失って気付くことも多いけれど、与えられて初めて気付くこともあるのだと思うのです。
だから、「逃げても良いんだ」という思考を持ってもらえるような場所を作りたい。
そういう考えに至ったのには私がこの物語を紡ぐ活動も関わっていて、尊敬しているとある人の影響が強くあります。
私自身、この活動をするきっかけになった人が数人いまして、ほとんどが友人なんですが一人、とある歌い手さんが大きく私を変えてくれました。
これは本当に一方的なものなので、相手様にご迷惑をお掛けしてしまうのは嫌なので名前は伏せさせて頂きます。
(誰なのか分かっても名前を出さないようお願い致します。)
その歌い手さんが歌う楽曲、作る楽曲、投稿する動画達、そしてその歌い手さんの言葉に沢山私は助けられてきました。
色んな壁を乗り越えながらも活躍している事も憧れで、とても尊敬しています。
近くにいる大人達も、友達とも言い難いくらいの関係性の同級生も、自分の事を知らない赤の他人も、たまには友人も、何も私の事情を知らずに責めてくる事がある。
でも、その歌い手さんの歌は、楽曲は「逃げても良いんだ」とでも言ってくれるように暖かくて、優しくて、背中を押してくれるもので、心が落ち着ける場所なんです。
「逃げた後は頑張って自分の足で進んでいこう」そんな勇気もくれる。
だから、私はそんな場所を自分以外の人にも知ってほしくて、作品を出す時に自分の中にある物語の世界観に近いものなどのイメージソングをなるべく用意して、それを呟くことで聴いてもらうきっかけを作るようにしています。
相手様に迷惑が掛かったり、著作権の問題が不安だったから固定ツイートにああいう文言を下げているけど…。
だけど、それだけじゃリアルに落ち着いたり、逃げたりする場所は用意できていない。
精神的に落ち着いたり、逃げたりできる場所はとても重要だけど、実際に身体的な面や、社会的な面でそういう場も必ず必要になる。
でも、その「逃げ場」になる場所をつくれる人達の場所が無くなる可能性だって高い。
それは今年のコロナの影響で強く感じました。
だから「逃げ場」を必要とするべき人もそうなんですが、そもそもそれを創り出す人たちが何か理不尽なことなどで出来ない状況から離れたり、その状況でもどうにかできたり、解決できる状況を作らなければどうにもならない。
だから誰かの「好き」や「夢」を守れるよな場所で「救いの手」や「逃げ場」などになり得るものを守れる環境と場所を提供できる場所を作りたいという考えに至りました。
『会社』という形にしたのも、何かの団体を作ってもどこかで生活の為にお金を稼ぐために働かなければ無くなる。そうなると「好き」や「夢」から遠ざかってしまう事も少なくない。
私自身、正社員で働いている時は疲れて寝る事しか出来なくて、お話を書く時間なんて取れなかった経験がある。
だから、生活が出来る「お金を稼ぐ」ことと両立できるように『会社』という形でなければならないと考えました。
事業案としてそれらが何になるのかが分かっていない事もあって、まずは自分の作品をリアルに起こせる状況を創っていこうと考えています。
周りを巻き込んで迷惑を掛けるようなことにならないよう暫くは一人でするつもりなので、それが何年、何十年後になるのかも、実現できるのかも不明です。
現状、人を雇えるようなお金も無いので…笑
ただ、なにかアドバイスなど頂けるならとても有難いので、小説の事以外でもアドバイスを頂けたらとても嬉しいです。
きっと、その「自分のしたい事」はエゴでしかなくて、誰かに言わせれば「偽善」という言葉にもなったりするのだと思う。
それでも良い。自己満足だから。
でも、もし……もしも、少しでもこういう事が「良いな」とか、「素敵だな」とか思って頂けたのなら、それぞれの思う「自分のしたい事」や「好きな事」などを始めたり、続けてください。
それが誰かの「逃げ場」で「助け」になるかもしれないので。
ただ、無理はしないでください。壊れたら元も子もありません。元気で活動できることは凄く大切です。
今は仲間を募集するとかは考えていませんが、面白いなとか思って頂けたらここでも、Twitterでもいいので話しかけて頂けると嬉しいです。
楽しいお話が出来るよう繋がって頂けたら幸いです。
長々と読んで頂きありがとうございます。
これからもお話を紡いで、他にも色々楽しいと思える事を増やして頑張っていくので、見て頂ければ幸いです。
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