見出し画像

「モーニングショー」に政治的圧力?~消された「自民党議員と統一教会秘書」との関係

少し前の話になるが重大な問題なので改めて書いておこう。

7月14日放送のモーニングショーで、パネルに『弁護団主張 旧統一教会と政治との関係』とタイトルを大書しながら、結局、これについては番組中全く放送しなかったという放送事故のようなハプニングがあった。

因みにメインのパネル解説、最後の方で時間切れになり尻切れとんぼというのはたまにあるが、大パネル全体を丸ごとカットというのは、今回初めて観た。
                                  羽鳥慎一が最後に「大事な問題なのでね、後日、日を改めてやっていきたい。」と言っていたので注視していたのだが、現在に至るまでタイトル通りの内容は放送されていない。

かろうじてそれらしきものは、有田芳生氏を解説者に呼んだ7月19日の放送回。この日のパネルと放送されなかったパネルを比較すると「統一教会」と自民党との関係を扱ってはいても両者の間に大きな相違がある事に気付く。

画像1
画像3

       7月14日に予定されていた統一教会関係パネル

画像2

7/18放送の統一教会関係パネル
同じように政治と「統一教会」との関係を扱ってはいても両者の間には大きな開きがある。

一番の違いは14日のパネルが「全国霊感商法対策弁護士連絡会」(全国弁連)の記者会見内容を元に自民党議員に「統一教会」が多数の秘書を送り込んでいる問題に焦点を当てているのに対し、18日放送分では明らかにその点の扱いがトーンダウンしている事。

14日の個別パネルを見ると「秘書の実態」「秘書の送り先」「秘書の活動」「秘書の報酬」「現在政治家に信者は」「布教活動に政治家利用か」など。議員と秘書との関係はある意味「統一教会」問題の本質で、自民党が最も触れられたくない内容が並んでいる。これがそのまま放送されてしまえば大問題になり、自民党が大打撃を受ける事は明らかだった。

「全国弁連」は7月12日の記者会見で、「統一教会」議員秘書について次のように言及している。

「三桁の数の信者が国会議員の秘書に公設含めてなっていた。秘書たちは、国会議員の知らない所で会議をして、自分が仕えている国会議員の行動について統一教会に報告し、指示を仰いでいた。

当初の予定通り放送されていれば、この「驚愕の事実」にも触れた可能性がある。それだからこそ、「これはまずい」と番組途中で自民党又は局上層部からの圧力がかかり、パネルの説明が中止されて不自然な形で全て先送りになった可能性が高いのだ。

「モーニングショー」にはもうひとつ「圧力疑惑」がある。この件はネットでも話題になっていたのだが、上にも書いた7月18日の放送の最後に有田芳生氏が明かした次の証言。

「警視庁幹部の二人に聴いたんです。」
「何でオウムの次は統一教会だって言ったのにダメだったんですか?」
「政治の力だった。」と。
「圧力。」  
有田氏が「圧力。」と言ったとたん、スタジオ内が一種異様な雰囲気で一瞬静まり返り、凍り付いたのがありあり。

初期には先陣を切って積極的に切り込んでいた「モーニングショー」がこの放送を境に「統一教会」問題をパタリと扱わなくなった事も極めて異常で、14日放送分のように局上層部以上の強い圧力があった事を伺わせる。

こ時の「爆弾発言」(局にとっては)が尾を引いているのか、8月に入って少しずつ「統一教会」問題を扱い出した後も有田氏は一度も呼ばれていない。有田氏の代わりに「統一教会」元信者で悪徳商法評論家の多田文明氏を出演させているが、当然のことながら有田氏よりは明らかに突っこみが浅く、取り上げ方も初期の頃より明らかに腰が引けている。

「統一教会」に関してはその後も多くの番組で取り上げられてきたが、統一教会議員秘書の問題は未だに一種のタブー扱いになっているのか、十分解明されたとは言えない。

議員個人の秘密だけでなく、政府→自民党国会議員→議員秘書→統一教会→KCIAいうルートで、政府の機密情報が韓国に長期間流されている可能性がある(現在進行形)。文鮮明は「反共」を売り物にしているくせに金日成と非常に親しかったから、日本政府の国家機密が別ルートで北朝鮮に渡っていた事も考えられる。

現に2002年には、国防族の大物議員山崎拓が統一教会のハニートラップに引っかかって大騒ぎになった「実績」がある。
                                  いずれにしても、追究して行けば国家の安全を揺るがす大スキャンダルに発展する可能性がある。だからこそ、自民党はこの問題にフタをしたいのだ。

関連記事

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?