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相手に分かるように話す練習~お腹が空いたら どうなるか?~

これは、わたしがまだ『発達障害』から目を背け
必死に逃げ回っていたころのお話です・・・・

偏差値が60ちょっとの公立高校が現場でした
普通の割合と同じぐらいで
グレーなのか? 特性なのか? という生徒が居ます

「もし、甘いものを食べたとしたならば、結果としてどうなる?」
「もし、TVゲームをやり続けたら、結果として何が起きる?」
世間話の様な導入から始めてみた

勉強ができるから、こだわるのか?

勉強ができることに関して、皆さんはどう思いますか?

生徒本人も 親御さんたちも 誇りに感じているようです
これは、よいことです

しかし。。。。評価がつく勉強以外には、する意味を見出せない子もいたのです

結果は、
ストンと落ちてくれる生徒と
深~く考えて、沼にはまる生徒と
大して考えもせず、これまで通りにこだわる生徒と
様々な反応がありました


何でかな????

まぁ。そんな事を言っていても時間も もったいないので
全員が、考えやすいことをテーマにしてみた



「あのさ。【お腹がすいたらどうなるか?】を四人ぐらいで話してみてくれる?
誰が?は、お任せします」と投げてみました

これで、生徒の思考パターンをリサーチしてみる作戦だ!!
わたしの予想は、5分くらいで決まると想定しました

人間対象なのか?
男性?
女性?
何を言ってくれるかな~~~と
楽しみにしていると。。。


受け身がスタンダードだと、何が起こるのか?

「どうして、教えてくれないんですか!!」と怒られたり
「答えあわせは、いつするんですか?」と待たれたり。。。

う~~~ん。
我々が何十年も費やした教育の成果と言えば、そうなのですが(;^_^A
日本の目指した教育は、見事な成果を上げているゾぉ

って。ちが~う!!!
もう、時代が違う。
答えを教えてもらうのを待って、
覚えて正解にたどり着ける未来は、あるのかな????

主語は、誰でもいい

我が家のネコさんが、でも
担任の先生が、でも

どうなるか? も無限に膨らむんじゃないか??!
怒り出す! でも
ご飯を買いに行く! でも

うーーー
そうやって生徒たちに投げかけていたら、
本題の図解の描き
方の話にたどり着くまで、2時間を要しました

前途多難の予感は的中し。。。ました

生徒たちにはクリティカルシンキングなんて、概念が全くない!!
教師と生徒と協働で、一つの答えにたどり着こう~ って感覚がない!!

当然です
親も 社会も 先生も。。。
「勉強しろ」としか言ってこなかったのですから・・・

そうやっているうちに、わたしも
図解の評価がわけわかんなくなって行ったのです(;^_^A

二学期が終わるころには、生徒の描いたものが
全て正解に感じるようになってきました

コミュニケーションスキルは、偏差値とは無関係


この時はまだ、偏差値 = 理解力 = コミュニケーションスキルが高い
勘違いをしていました

偏差値が低くとも、IQが低くとも
コミュニケーションスキルを習得させることは、可能であり
かつ
その逆もまたしかり 
という事に気が付くまでに、1,400人の生徒と係わり
5年間という歳月を費やしました


本日も最後まで読んでくださってありがとうございました
感謝しています


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