いま、岐路に立つ若い人達へ

2020年春

本来ならば、予定通りならば、
そんな事が通用しない事が
あちこちで起きている。

大切な卒業式
大切な入学式
大切な就職活動
大切なイベント

オトナの都合?
自粛だ、中止だ

不満もあると思う。

けど、
半世紀くらい
生きているものとして、言わせてもらうと
こんな凄い出来事に
出くわして
後々まで
語れる事ができたのだから
ちょっと羨ましい。

「僕ら、ちゃんと卒業式やってないんですよー」

とか、

「あの年、内定取り消しになっちゃって」

とか。

世界の価値観が変わるかもしれない
この瞬間に
この国がなんとなく続けてきたしきたりのなかの大変化を
身をもって体験できている。

とらや
という老舗のお菓子屋がある。

世界中を見渡しても
こんなに長く続く企業が数多く存在している国はほとんどないらしい。

そんな企業が、体験してきた
大きな波に比べたら
おそらく
みんなが体験してる事
ちっぽけなのだと思う。

もちろん、わかってる。
みんなにとって大きなイベントだった事。

そんなの僕だって、

心の奥底から傷ついて、
もう明日の事なんか
放り出して逃げ出したい出来事だって
ひとつやふたつ、いやもっと。

そして今も。

だからこそ、
だからこそ、
この大変な時を
楽しんで欲しい。

楽しくないよ。
楽しくないから、そこに楽しさを見つける工夫を。

って、ここまで書いてみたけど、

みんなの事なんかよりも、ほんとうは自分に言い聞かせてる。