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#25 目標を達成する計画の作り方

「年初に立てた目標が達成できない」
「計画づくりが苦手」

心当たりがある人は
読んでみてください。

誰でも目標が達成できる
計画の作り方を解説します。

私はプロジェクトマネージャー
という仕事をしています。

プロジェクトの管理人です。

プロジェクトの計画を作り、
メンバー(部下)と共有して、
メンバーと一緒に目標を達成する。

それがプロジェクトマネージャーです。

チーム目標を達成したい人。
個人の目標を達成したい人。

心当たりがある人は
ぜひご一読ください。


その1 目標設定のステップを解説

最初に結論。

目標を達成するための計画は
以下のステップで作りましょう。

  1. ゴールを設定する

  2. ゴールイメージを共有する

  3. ゴールをパーツに分ける

  4. パーツをならべる

  5. パーツをさらに細分化する

  6. 淡々とやる

1つ1つ解説していきます。

その2 1つ1つのステップを深掘り

1.ゴールを設定する

いつまでに、
何を作るのか。
どんな状態になるのか。

まずはここを決めてください。

私はいま、本を執筆しています。

「2023年12月31日までに執筆を完了し、編集者に提出する」

というゴールを設定しています。

これは編集者に指示されたわけではなく
自分で決めたゴールです。

「水は低きに流れ、人は易きに流れる」

水が自然と低いほうへ流れるように、
人も自然と、ラクな道を選んでしまいます。

小学校時代の夏休みを思い出してください。

夏休みの宿題、いつやりましたか?

ギリギリになって、慌ててやりませんでしたか?

わたしはそうでした笑

もし、宿題の期限がなかったら?

だれも宿題をやらないでしょう。

期限には人を縛る効力があります。

自然とラクな道へ行かないようにするため、
ゴールを設定しましょう。

2.ゴールイメージを共有する

次にゴールイメージを共有してください。

ゴールを達成したあとの姿を想像します。

チームで活動する場合、
私は早い段階でアウトプットのイメージを共有します。

作るのはこんなもの。
目的はこう、使うのは誰、リリースはいつ。

できれば、図解(ビジュアル)で表現します。

何のために頑張るのか。
その迷いや不安を払しょくするために、
ゴールイメージを共有します。

「仕事だから頑張りなさい」

というマネジメント手法は賛同しません。

「人の役に立つ」

ここをモチベーションの源泉にしてほしく、
毎回ゴールイメージを共有しています。

個人目標の場合、
ビジュアルにする必要はありません。

一方、ゴールイメージは描いた方がよいです。

私はなぜ執筆活動をがんばるのか?

・本が書店にならぶシーンを想像する
・手に取ってくれるお客様のすがたを想像する
・本を読みながらExcelを操作するシーンを想像する

目標に向かって進んでいるとき、
辛く苦しい瞬間は必ず訪れます。

そのとき、ゴールイメージに立ち返るのです。

「あのシーンを達成するために、いまは頑張るぞ」

チーム目標もおなじです。
ゴールと期限を決めるだけでは不十分。

「なぜ、これをやる必要があるのか?」
この共通認識があるチームは強いです。

3.パーツに分ける

ここからが真髄です。

「ゴールはこう、期限はいつまで」
「頑張るぞ」「おー」

これでは目標を達成できません。

計画とは細分化です。

目標を細かく分けて、
目標に具体性を持たせるのです。

ゴールまでの道のりを分解します。

執筆の場合、章で分けます。

1冊の本はだいたい200ページです。
はじめに、おわりに、索引がある。
この3つで20ページとします。

残り180ページを6章に分けると仮定し、
1章30ページになります。

200ページの本を
20ページ+30ページ×6章
と分解します。

これが、細分化するということです。

4.パーツをならべる

「2023年12月31日までに執筆を終わらせる」
のがゴールです。

ゴールから逆算して
スケジュールを立てます。

分解したパーツをならべていきます。

1章30ページの執筆に何日掛かるのか?

未経験なので分かりません。

感覚を頼ります。

30ページの執筆に1週間掛かるとします。

6章あるので、6週間。
プラス20ページを1週間かかるとして、
最低でも7週間が必要と分かりました。

5.パーツをさらに細分化する

さらに計画を深めていきます。

くり返しますが、計画とは細分化です。

やるべきことが細かければ細かいほど、
目標達成への道が明るくなります。

手順4と手順5を行ったり来たりする
イメージでお考えください。

つぎに私が意識したのは、
執筆する時間の確保です。

1週間で30ページを書くために、
1日何時間を執筆に充てられるのか。
そもそも、毎日使える前提でよいのか?

あれこれ悩んだ結果、
毎朝の2時間×5日としました。

つぎは1週間で30ページ書けるのか?を考えます。
これはやってみないと分かりません。

ということで、2時間でどれくらいの
文章が書けるのかを試しました。

すると、あたらしい問題に直面します。
どの章に何を書くのか決めてなかったのです。

計画に追加します。

編集者のチェック、
その後修正もあるはずです。
計画に追加します。

2時間で書ける文章量も分かり、
1週間では到底足らないことに気がつきます。
1.5週間に延ばします。

このように、
計画はだんだんと大きくなるものです。

やることが細かくなるほど、
やるべきことが増えます。

「7週間あれば終わるから、11月からはじめよ」
このように考えた人は死亡フラグが立ちます。

6.淡々とやる

ゴールと期限を決めた。
ゴールイメージもばっちり。
目標を細分化してスケジュールに落とし込み、
作業に必要な時間も確保した。

あとは淡々とやるだけです。

進めていくと、
計画通りに進まないことが
往々にして発生します。

たとえば、
毎朝の2時間×5日の時間を確保できない。
4日が限界だと分かる。

その時は計画を修正してください。

「2時間の中身を濃くして、
 毎朝の2時間×4日で乗り切ろう」

これは悪手です。

1週間では足らないことに気付き、
1.5週間に延ばしたはずです。

なぜ、急に2時間の中身が濃くできるのでしょう?

目標達成に気合いと根性は大敵です。
計画は矛盾を潰す作業でもあります。

修正方法は2つ。
①期限をうしろにずらす
②休日など+2時間作業する日をつくる

①>②の順に検討してください。

①期限の変更は関係者に迷惑が掛かると
遠慮しがちです。

しかし、早い段階で相談すれば
調整できる可能性が高いです。

遅くなればなるほど、
期限の調整は難しくなります。

②作業時間を追加するのは、
計画倒れになるリスクを高めます。

できれば避けたいですが、
やむを得ないときもあります。

できる限り、リスクを0にします。

「睡眠時間を削る」

終盤ならともかく、
序盤はおすすめしません。

ほかに削れるものがあるはずです。

余暇の時間を削る。
家族と過ごす時間を削る。

期限を決めているので、
一時的な我慢です。

計画倒れにならないよう、
自分の中で腹落ちする方法を探してください。

そして、
計画は気合いと根性に頼らない。

ぜひ肝に銘じてください。

その3 SMARTの法則とWOOPの法則

SMARTの法則について

達成可能な目標の立て方として
SMARTの法則があります。

  • Specific:具体的、分かりやすい

  • Measurable:計測可能、数字になっている

  • Achievable:達成可能

  • Relevant:関連性

  • Time-bound:期限が明確

の頭文字を取ったものです。

私が解説した計画の立て方を
SMARTの法則に当てはめてみます。

  • Specific:具体的、分かりやすい

細分化された計画だから、
分かりやすい。

  • Measurable:計測可能、数字になっている

いつまでになにをやるべきか、
計測ができる。

  • Achievable:達成可能

無理のない計画のため、
達成可能性を満たす。

  • Relevant:関連性

目標を細分化しているため、
目標との関連性は高い。

  • Time-bound:期限が明確

いつまでになにをやるべきか、
期限が明確になっている。

SMARTの法則を網羅していることが、
お分かりいただけたかと思います。

WOOPの法則について

目標達成ができるメソッドとして名高い
WOOPの法則を紹介させてください。

SMARTの法則とおなじく、
頭文字を取った法則です。

  • Wish:願望、望み

  • Outcome:結果

  • Obstacle:障害

  • Plan:計画

私の計画づくりに
当てはめてみます。

  • Wish:願望、望み

手順2でゴールイメージを共有するのは、
Wishを明確にするためです。

  • Outcome:結果

手順1のゴールの設定が、
結果になります。

  • Obstacle:障害

障害とは、目標達成の妨げになることです。

予見とも言えます。

手順5でパーツをさらに細分化する
ことを解説しました。

パーツをさらに細分化したのは、
障害をあぶり出すためです。

手順6では時間が確保できない
障害が見つかりました。

障害は2つに分けられます。

①あらかじめ予想できる障害
②予想できない障害

①あらかじめ予想できる障害
執筆する時間の確保は、あらかじめ予想できる障害です。

「確保できるか分からない状態」から
「絶対に確保できる状態」にすることで、
障害ではなくなります。

②予想できない障害
2時間で書ける文章量は、予想できない障害です。

「分からない」ので感覚で計画を引き、
早い段階で計画を修正してください。

くり返しますが、
計画とは細分化です。

細分化することで、
不確定要素を減らし、
矛盾を潰す。

細かくすればするほど、
やることが明確になり、
目標達成の可能性が高まります。

最初からすべての障害(予見)を
潰そうとする人がいますが、
おすすめしません。

予想できない障害が必ずあります。

2時間で書ける文章量は、
やってみないと分かりません。

早い段階で試して、
計画を修正する。

これが正解です。

  • Plan:計画

W ゴールイメージを共有し
O ゴール(アウトプット)を決めて
O 障害を予見して
P 実行可能な計画を作る

WOOPの法則で特筆すべき点は、
障害を指摘している点です。

目標達成する過程で、
何らかの障害は必ず起きます。

そこで
計画倒れになるか、
ココロが折れる人が大半です。

水は低きに流れ、人は易きに流れる

人は弱い生き物です。

予想していない困難に直面すると、
それを口実に活動を止めてしまいます。

障害があると分かっていれば、
踏みとどまれるものです。

WOOPの法則、
参考になれば幸いです。

おわりに

ほかにも

プロジェクトの目標と
売り上げ達成の目標のちがい

完成を目指す目標と
習慣を目指す目標のちがい

などもお伝えしたかったのですが、
別の機会とさせてください。

今日はここまで。

参考になった方、次回も楽しみと思われた方は、
『スキ』『フォロー』してくれるとうれしいです。

最後までお読みいただき
ありがとうございました😊✨

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