夏の終わりに始まった新ドラマが好きなタイプばかりだった
日本のドラマは1月期、4月期、7月期、そして10月期とほとんどが3ヶ月ごとに新しくなる。が、そうでないドラマもある。NHKやBSで放送されるドラマは、他のドラマと始まる時期が異なる。なので見逃しがち。だけど今回は観たかったドラマの初回を忘れずに観ることが出来た。そしてそれらがそれぞれとても面白かった。
「ROOM」
元は朗読劇だったものを今回ドラマ化。主演は眞嶋秀和さん。リゾートホテルの4つの部屋の宿泊客のそれぞれのエピソードが少しずつ重なっていくストーリーのようだ。
それぞれの部屋をカメラが行ったり来たり。ホテルの部屋の中だけでどれだけ面白く出来るか、という感じ。宿泊客同士がちょっとしたきっかけで仲良くなっていく感じが楽しい。
サスペンスでありながらクスッと笑えるおかしさがある。ホテルの中を殺し屋たちが行き来する伊坂幸太郎さんの『777』を思い出しながら、全く違うテイストのホテルものを楽しみたい。
「Shrinkー精神科医ヨワイー」
日本の自殺率は世界で6位。
20位のアメリカでは、精神科に通う患者は珍しくない。逆に日本で“精神科”は差別され気の毒がられ、敷居が高い。精神科の患者が少ないのに自殺が多い日本人の、精神科に対する先入観が少しでも変わると良いなぁと思いながら観た。
患者の顔も見ずにPCに向き合って適当な診断を下す医師、逆に患者さんと一緒に出掛けて患者さんの苦手を克服するお手伝いをする医師。良い医師に出会うかどうかでこんなにも違うものなのかと実感出来る。
毎回辛い症状の患者さんが登場するのが見ててホントに辛いのだけど、主演の中村倫也さん見たさに観る、というのも大いにアリ。あの安心感は、喜多見先生に負けずとも劣らないと私は思うのです。
何ヶ月も前から楽しみにしていたのにあっという間に終わってしまった。全3回は短すぎる‥。
「団地のふたり」
どうでもいい話で盛り上がって、50代でも団地では“若手”と呼ばれてたり、身近なイケメンにキュンとしたり。美味しいもの、体にいいものに敏感で、「おいしーっ」って瞬間が幸せで。まるで自分を見ているかのような錯覚を起こしてしまいそうなくらい、あるあるのオンパレードだった。
多分きっと何も起こらない。でも何も起こらないようでいて実際は何かといろいろある。同じようでも同じ日は一日たりともない。そんな当たり前のことをあらためて実感出来るドラマ。タイプ的に私はノエチ。あ、別に、キョンキョンに似てるからとかではないし、全然似てないし。