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悲しいときーーーーー!


休日。
病気をしてからというもの、何故か寒がりになったちゃま(私の旦那さん)のために、電気毛布を買いに行くことにしました。その日いくつかの広告に載っていた中から“これ”というのに目星をつけて、そのお店に向けて出発。時間はちょうどお昼時、電気毛布を買いに行く前にまずはお昼ごはんを食べましょう。亡くなった母が大好きだったおうどん屋さん、母が元気な頃はしょっちゅう訪れていました。久しぶりに食べたらやっぱり美味しかった。お腹もいっぱいになって、さあいざ電気毛布を買いに。広告でチェックしておいたお目当ての電気毛布はすぐに見つかり、それを持ってお会計に向かおうとしたところ‥

「あれ、財布はどこいった?あれ?どこに入れたっけ?あれ、あれ?」と、ちゃま。
「え‥お財布無いの?」
「おかしいな。カバンに入れたのに」
「え、落とした?どこで?」

おうどん屋さんのお代はちゃまが払ってくれました。てことは、おうどん屋さんではお財布はあったってこと。

「車の中かも。それか、おうどん屋さんに置いてきた?」ちゃまの顔がみるみるうちにパニックになっていくのがわかって、電気毛布を放り投げるようにして店内から駐車場に向かって走り出します。病み上がりだから、転ばないか心配で
落ち着いて。ゆっくりで良いからーー」という私の声も届かない様子。もうパニック、パニック。車まで戻って、車内や車の周りを探すも、お財布はどこにもありません。どうしよう、あ、そうだ、おうどん屋さんだ。


慌てて電話をかけました。
「先ほどそちらで食事をした者ですが、お財布忘れてませんでしたか?」
「お財布、ありますよ」
わぁ、よかったぁ。おうどん屋さんまで車で3分、無事お財布が戻ってきました。気を取り直して再度電気毛布を買いに。


「お財布あって、ホント良かったね。駐車場とかに落としてたら戻って来なかったかもね。おうどん屋さんで良かったね」なんて言いつつ電気毛布を手にした所でまたも‥なんて言いつつ電気毛布を手にした所でまたも‥

「あれ、携帯電話はどうしたっけ?あれ、あれ、あれ?」
「え、?携帯も無いの?今日持ってた?」
「分からなう。落とした?え、どうしたっけ。カバンにあったような、無かったような」またも、電気毛布を放り投げて車へ。探すも、車内や車の周りには落ちていません。


「今日、ホントに持って来てた?」
「分からん。カバンに入れたような、入れないような。でも多分家にある。うん、そうだ、今日は持ってこなかったはず」変に自信満々で自分を納得させているかのような、ちゃま。


「ホントにホント?ホントに家にある?」
「ある。と思う。」
電話をかけてみましたが、誰も出ません。電話をかけてみましたが、誰も出ません。「やっぱり家にあるんよ。うん、絶対家にある」「いや、あるかどうか確認しないことには買い物に行く気にはなれん。このまま帰って確認するよ。」家まで片道30分ちょっと。今日は電気毛布を買った後に、食材も買って、お気に入りのパン屋さんにも寄る予定だったのに。とにかく携帯電話の所在が確認出来るまでは買い物どころじゃない。車を運転しながら、フツフツとちゃまへの怒りが湧き上がります。


車中ではずーっとちゃまの事を責めて、お財布が見つかったことの感謝も忘れて、とにかく腹が立って腹が立って。車中ではずーっとちゃまの事を責めて、お財布が見つかったことの感謝も忘れて、とにかく腹が立って腹が立って。何でこんなことに?自分の持ち物の管理も出来ないなんて情け無い。はぁ、もうやっとれん。もうっ、もうっ。


などと悪態をつきながらの運転。危ないです。ふとそれに気付いて、「落ち着け、私」と思いながら、それでも怒りがおさまりません。ちゃまが「大丈夫、家にあると思うよ」などとのんびり言うのも余計に腹が立つ。誰のせいで30分の道のりを引き返してると思うの?分かってる?


やっと家に着いて、「私が見てくるから」と、ちゃまを車に残して急いで家に入り、いつもちゃまが座っている居間や、台所の机の上を探しますが、あると思ったところがに、どこにも無い。え、え、どうしよう、どうしよう。と、ちゃまを車に残して急いで家に入り、いつもちゃまが座っている居間や、台所の机の上を探しますが、あると思ったところがに、どこにも無い。え、え、どうしよう、どうしよう。私が家からなかなか出てこないのでちゃまが玄関から


「あった?」と声をかけてきます。
「無いよ、どこにも無い」
「えっ。おかしいな。どこにやっただろう?」
「もうっ、どうするん。もぅーっ。あ、そうだ、もう一回電話してみるわ。誰も出ないと思うけどな。」


ちゃまの番号に電話します。
「もしもし」あ、誰か出た。「あ、もしもし。あの、携帯電話を無くして電話かけてるんですけど。今その電話はどこにありますか?」
「あ、〇〇(電気毛布を買いに行ったお店)の駐車場に落ちてました」
「えーっ、そうですか。わぁ良かったぁ。ありがとうございます。で、今、お電話口はどなたですか?」
「あ、私は〇〇の従業員です」
「わぁ、良かったです。ありがとうございます。これから取りに行きます。」
「はい、カウンターでお預かりしておきます。勝手に電話に出てしまってすみませんでした」
「いえいえ、助かりました。本当にありがとうございました」


‥ふぅっ。良かった。「〇〇にあったって」「良かった。でもさっき電話した時は誰も出んかったのに。良かったな。」「うん。じゃ、行くか。」はぁーっ。本日2往復め。またも、30分の道のりを引き返します。やっとのことで携帯電話を取り戻せたら、ドッと疲れてそのまま結局買い物はせず終い。そのまま家へトンボ帰りし、その日はその後お昼寝をしました。ホントにホントに疲れていたので。


次の日にその話を長女に聞いてもらったら、長女が「電話してくれたら、家に見に行ってあげたのに」と。確かに、その手があったか。とは言うものの、あの時はとにかくパニックと不安とで、家に帰ることしか考えられませんでした。


さて、ちゃまに罵詈雑言を浴びせた私ですが、実は次の日、今度は次女と買い物に出かけた先で、「あれ、カバンにお財布が無い。あれ、携帯も無い」となって、結局家でお留守番をしていたちゃまに電話をかけて、お財布と携帯電話を家に置いたままかどうかを確認してもらう羽目になったのです。「人のこと、言えないね」はい、その通りでございます。次女いわく、はい、その通りでございます。次女いわく、「どっちもどっち。もう、2人で出かける時はお互いに気をつけてよ」


はーい、気をつけます‥。



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