見出し画像

予定通りじゃないラッキーとハッピー


珍しくちゃま(うちの旦那さん)が、「服を買う」というので、次女も誘って3人で買い物に出かけた。行き先はショッピングモール。買い物を済ませて帰ろうかというタイミングで後ろから「こんにちは」と声をかけられた。振り向くと、なんとそこに私の弟が。


「え、Rくん、どうしたん?」と言いながら、私は弟の背後に目線を走らせ弟家族(奥さんと子供)を探す。
「今、ご飯食べてたら、K(弟の娘ちゃん、3歳)が○○さん(うちの旦那さん)がいるって、気がついて。でも間違えてたらいけないから、後ろから様子を伺ってて、間違いないと思ったから声かけた」とのこと。「2人(奥さんと娘ちゃん)は、向こうにいるよ」


弟一家とは、ここ1年半くらい会っていない。当時まだ2歳だったKちゃんは何故かちゃま(うちの旦那さん)に異常に懐いており、弟の家に遊びに行くと、大体ちゃまの膝に座っている。うちは既に両親が亡くなっているので、私にとって弟一家は数少ない大切な肉親。コロナでずっと会えない時期も時々弟が送ってくれるKの写真を見ては「大きくなったなあ」って感慨深くなっていた。つい先日も七五三の写真が送られてきた。もうずっと会ってないし、私たちのことも覚えてないんだろうなぁ、なんてちょっと淋しく思ったり、でももうそろそろまた会えるかなぁって思ったりしていたところだった。だけど、まさか偶然、ショッピングモールで会えるなんて思ってもなかったし、それ以上に、Kちゃんが、休日の人の多いショッピングモールの人混みの中にちゃまを見つけてくれたなんて、本当に驚いたし嬉しかった。


久しぶりに会う姪っ子は、最後に会った時に比べるとおしゃべりがすごく上手になっていた。保育園に通っているので、何組か尋ねると、「りんご」と教えてくれた。他に何組があるの?と聞くと、「トラ組」「クリ組」と言う。リンゴからいきなりトラと言われて驚くが、実は私の聞き間違いだった。トラではなく、「そら(空)」、クリではなく「うみ(海)」だった。リンゴからいきなり空とか海というのも、まあなかなかビックリだったけど。他にも「もも」「メロン」「バナナ」などフルーツ系の名前が付いているらしい。てか、クラス、多くない?県庁所在地に住む弟一家、Kが通うのはマンモス保育園らしい。


実はその前日に、うちが送った七五三のお祝いが届いていたらしい。写真が送られてきて、そうだったかと気がついて慌てて送ったので、お祝いは品物ではなく現金にしたが、それだけだとどうにも味気ないと思い、私はKに宛てた手紙を同封していた。読めるかどうかはわからなかったけど、一応全部ひらがなで書いてみた。そしてどうやらそれは成功だったらしい。Kは3歳にして既にひらがなが読めるらしく、「読める、読める」と喜んで、私が書いた手紙を何度も読んでくれていたらしい。ショッピングモールのフードコートの片隅で、思ってもいなかった楽しい時間を過ごすことができた。しかし、実はここに至るには、他にもたまたま偶然が続いてのことだったのだ。


まず、元々このショッピングモールに来る予定ではなかった。人混みを避けて別のお店に行ったのだがたまたまそのお店が臨時休業していて、仕方なく急遽そのショッピングモールに行くことになった。また、買い物が終わって直ぐに帰ろうとしていたところ、ちゃまが急に「たい焼きが欲しい」と言い出したために、たい焼きを買いに行く途中で、弟に声をかけられた。ショッピングモールに来なかったら、たい焼きを買わずに直ぐに帰っていたら、弟一家には会えなかった。はじめは、行きたかったお店が休業だったことで「今日はツイてないなぁ」と思ったけど、こういう突発的な、偶然たまたまや予定通りにいかなかったことが、良い方へ転がることもあるんだなって。ツイてなかったんじゃなくて、実はツイていたのかもなって。そう思えるほどに、なんともラッキーでハッピーな日だった。



この記事が参加している募集

買ってよかったもの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?