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スキはつづくよいつまでも


「レディ・プレイヤー1」をテレビで観た。80年代ポップカルチャーのエッセンスが凝縮されたこの映画、私たち世代には懐かしさ満載だった。特に音楽。ヴァン・ヘイレン、a-ha、ビージーズ‥デュランデュランやマイケル・ジャクソンの衣装ネタもあったな。


子どもの頃両親が、昔のヒット曲を歌う”にっぽんの歌”的な番組を観ていると、私は全然楽しくなくてチャンネルを変えたもんだった。今自分が親世代になってみて、そういう類の番組が放送されていると懐かしくてつい観てしまう。昔のヒット曲はほとんど歌える。歌番組全盛期で、”ザ・ベストテン”のようなランキング番組を毎週欠かさず観ていたから、好き嫌いに関わらず当時のヒット曲は全部覚えている。


15年以上前だがドラマの主題歌でB'zが沢田研二のヒット曲「勝手にしやがれ」をカバーして歌っていた。B'zというアーティストのカッコ良さはもちろんだが、曲そのものがとにかくカッコ良くて古臭さを全く感じなかった。
歌番組全盛期には、化粧品のCMタイアップから沢山ヒット曲が生まれた。若者に人気のスマホアプリ”TikTok”で人気を博した「め組のひと」も元は資生堂のCMソングだ。つい最近ではカネボウのCMに、1980年に同じくカネボウのCMソングだった「唇よ、熱く君を語れ」が使われた。誰がカバーしているのかネットで話題になった。この曲を初めて聞いた娘は「めっちゃ良い曲」と言って、我が家にあった渡辺真知子バージョンを聞きまくっていた。

良いものは時代を超える


「レディ・プレイヤー1」で2045年を生きる主人公が、好きな曲はバグルスの「ラジオ・スターの悲劇」と言っていた。1979年の曲だ。洋楽が大好きだった私は「おぉー」となったが、一緒に観ていた娘は分からなかったようだ。そりゃあそうだ。

2009年アカデミー賞短編アニメ部門を受賞した「つみきのいえ」、受賞スピーチで監督の加藤久仁生さんが最後に、こう言った。

ドモアリガトミスター・ロボット

加藤さんの所属する会社は株式会社ROBOT。スピーチのこの部分は、スティクスというバンドの1983年のヒット曲「ミスター・ロボット」の歌詞の引用だった。知っている人は「おぉー」となったはず。私も「おぉー!」となった。なんてセンスが良いんだ。


良いものは時代を超えるし、好きなものは時間が経っていても、普段思い出すことがなくても、やっぱり好きなままだ。
ユーミンは自身曲「春よ、来い」が時代を越えて何百年も経った時に、百人一首の”詠人知らず”みたいになって欲しいと話す。それを見届ける事は不可能だが、きっとそうなっていると思う。
もう一度言っちゃおう。良いものは時代を超える




追記

昨日初めてサポートをいただきました。いつも私の記事を読んで沢山スキやコメントをくださっていた方からのサポートでした。サポート機能なんて私には関係ないものと思っていたので、驚きと喜びでフリーズしてしまったほどです。

誰かの記事にスキを付ける事から生まれたこの喜び、まさに『スキはつづくよいつまでも』という今日の記事のタイトルぴったりの嬉しい出来事でした。


その方の思いがこもったこちらの記事、是非お読みください。



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