白鳥流 25ヶ月ポートフォリオ構築法
1000万円を年4%で運用したい?
そりゃあ楽勝だね。「日本債券、世界債券、日本株式、世界株式、その他」の資産クラスに5等分して、各クラスの良質なファンド(長期実績の優れたアクティブがあれば厳選したそれを。なければ消去法でインデックスを)に投資すればいい。
でもね。マーケットには常に好材料と悪材料があるので、ベストタイミングで一括投資しようと考えているといつまでも投資できずに年月だけが流れてゆく。一方、1000万円をドンと投資できた直後にそこそこ大きなマーケットの下落あると、フツーの人は精神的にダメージがあって「元に戻ったら売りたい」みたいな気持ちになったりして、長期投資のつもりが途中でやめちゃって『長期投資の絶大なメリット』を享受できなくなる人も(セルフ運用だと特に)多いみたいなんだよね。
そこで私がオススメするのが「白鳥流25ヶ月ポートフォリオ構築法」だ。
例えば1000万円のポートフォリオを構築したかったら、1000万円 ÷ 25ヶ月 = 40万円なので、ファンド5本でトータル月40万円の積立設定をする。
すると、25ヶ月後には1000万円のポートフォリオが完成するが、この時点で一定のリターンが生じているだけでなく、この25ヶ月間で資産の上下動が徐々に大きくなりつつも実際の値動きに慣れていくので完成時には「今後の波打つ値動きが概ね想定できる」長期投資に向いた精神状態になっているのだ。
また、上記の積立設定をスタートした後、株式マーケットが直近の高値から10%調整したときは、毎月の積立とは別に「3ヶ月から6ヶ月分相当を前倒しでスポット購入する」というアクションをおすすめすることもあるし、スタートから1年以内に10%以上の含み益が生じたファンドがあれば「急上昇の反動を警戒して半分だけ売却」というアクションを提案することもある。
いずれにしても、まとまった一時金によるポートフォリオ運用をスタートして長期投資の絶大なメリットを享受したいあなたには、きわめて慎重な25ヶ月ポートフォリオ構築法をオススしたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?