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相続税なんて怖くない

過去20年以上さまざまなお客さんの資産管理のサポートをしてきた中で、相続に関して思うことの1つは「必要以上に相続税を怖がってる人は多い」だな。

フツーの人(全相続人の98%くらい)が相続税を怖がる必要がない理由は以下の4つ。

1.相続財産が基礎控除(3,000万円+600万円×法定相続人の数)を超えた部分にしか相続税は掛からない。

2.配偶者が相続する分については、1億6000万円まで非課税。もっと多い場合でも相続財産の半分以下の相続なら非課税。

3.自宅の土地(要件に該当すれば8割引)、死亡保険金(法定相続人3人なら1,500万円引き)など、相続税評価額のディスカウントが大きい財産も結構ある。

4.仮に相続税が掛かるとしても、相続財産の大半が預金や株式や保険金等の金融資産なら、相続人は受け取る資産の中から相続税を払えば十分に足りる。

じゃあ、怖がるべき2%はどんな人なん?

それはね、、
この2つくらいかな。

1.評価額が億超えの非上場株式を含む相続(事業承継)が生じる場合

2.親がトータル億超えの不動産を保有している(が預金等の金融資産はあまりない)場合

この2つに共通するのは「換金しにくいのに、評価額が嵩む資産」てえことだ。相続人が自分の財産から相続税を払うような「持ち出し」が生じやすいので、当てはまりそうな人は早めに対策を検討しとくといいぞ。

ちなみに、既に亡くなっている俺の親父は1番の「まとまった非上場株式を相続した人(事業承継者)」だった。事業承継に伴う相続税を払うために銀行から1億円以上の借入をしたようで、その金利の支払いだけでも資金繰りが厳しくてね・・というような話を十代の頃に耳にした俺は、

「相続税、マジ怖えぇー」

って子供心に思った気がするぜww



・・・なんだこの逆オチは。笑

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