見出し画像

AIデジタルヒューマンブレインプラットフォーム「得时智能」を発表-それぞれのデジタルヒューマンに異なる「人生」を与える

こちらの記事を翻訳したものです。
あまりにも面白かったので日本語版を作ってしまいました。
翻訳サポート:https://twitter.com/mako_63



昨今、テクノロジー分野ではAIが注目され、業界は再びハイスピードの開発局面を迎えています。現在市場に出回っているAIアプリケーションは、大きく分けて、クローズドAPI(ChatGPT - 大規模言語モデル)、オープンソースAPI(StableDiffusion - オープン生成AI)、自社開発アプリケーション(Midjourney - 画像生成AI)、AIプラグイン(Github Copilot - スマートツールプラグイン)に分けることができます。

2021年に設立された「得时智能」の創設者である呂海氏は、36krの取材に対し、「大規模言語モデル、画像生成モデルの出現は、世界中のAIへの長期にわたる継続的な投資の結果であり、AI が人間の知性に近いレベルで特定のタスクを完了できることを証明しています。そして、「得时智能」はAI とデジタルヒューマンのアプリケーションに関しても、これらの優れた AI 機能を垂直に統合して大衆向けのサービスを提供し、モデルの自律化とユーザーの端末アプリケーションを結合し、様々なサービスシーンに合わせてパーソナライズされたデジタルスタッフレンタルサービスに取り組んでいます。」と述べています。

既存のAIとデジタルヒューマン関連の技術ルートとは異なり、「得时智能」は設立当初、次の 2 つの側面でほとんどの企業とは異なる戦略を採用しました。

  • "究極の統合":「得时智能」は、特定の能力ではなく、擬人化された操作、視覚能力、記憶システム、クラウド自己開発アルゴリズム、生成AI、最終的なアプリケーション側までを統合し、全方位で人間の作業をこなす安価な代替サービスとして、企業に提供しています。

  • "究極の個性":大規模モデルとは異なり、デジタルヒューマンはそれぞれ異なる「人生経験」を持っています。独立的かつ自律的に意思決定を行い、「千人いれば千の顔」が存在します。知識ノードの生成と迅速な複製を標準化する機能を利用し、独立した判断決定を行うデジタルヒューマンを大量に生成可能にしています。

研究開発プロセスにおいて、「得时智能」のデジタルヒューマンブレインは、数百の学習済みモデルを持っているだけでなく、デジタルヒューマンと様々なインターネットプラットフォームのシーン(サービス業のシーン)との継続的な相互作用を通じて、継続的に自ら学習して新しい知識を生成することができ、「得时智能」のクラウド上の知識ノードのリポジトリに格納されています。2023年2月現在、「得时智能」のデジタルヒューマンシステムは、すでに200万以上の知識ノードを持っており、より多くの種類の企業顧客へのサービス提供に伴い、今年末には数億の知識ノードを超えることが予想されます。


「得时智能」のデジタルヒューマンブレインプラットフォーム

「デジタルスタッフが業種を超えてオペレーションスキルを習得するための【デジタルスタッフ研修センター(ナレッジクラウド)】も設立しました。 デジタルスタッフが業務の中で生み出した知識は、全体の75%以上を占めています。これが意味するのは、つまりより多くの顧客にサービスを提供するにつれて、新しく生成されたデジタルスタッフの全体的な知識と複雑さが指数関数的に増加します。」と、呂海氏は話します。

人間が物事を分析するときと同じように、知識の蓄積に依存することに加えて、経験とあらゆる情報に基づいて包括的なフィードバックを提供することは、デジタルスタッフが実際の業務を行うために必要な能力です。
ビジネスモデルとしては、「得时智能」が顧客(主にブランド、ゲーム、アプリ等)にデジタルスタッフを月額レンタルで提供し、1人あたり約5~7種類の職種に相当し、人間よりも数倍効率的です。
例えば
・各国/地域にローカライズしたショート動画コンテンツのオリジナル制作
・コンテンツ配信、広告配信、広告のROI計測
・ユーザーおよび競合他社の調査
・ターゲットユーザーの対話型チャット
・運用レポートの作成
・リアルタイムのカテゴリトレンド分析
・KOCへの利益分配
など。
主なサービスプラットフォームにはtiktok、instagram、youtubeなどが挙げられます。

デジタルスタッフは、作成された瞬間から、クライアントが必要とする市場環境に基づいて生成されるため、ほとんどの中国企業の海外進出時の悩みであるローカライズ/ローカル言語/現地の人気トピックのリアルタイムでの情報収集を解決します。あるファッション消費者ブランドを例にとると、DEVOTIONは200人の米国人デジタルスタッフを生み出し、このブランドのTiktokでの運営を支援し、広告費を掛けずに毎月数百万以上のトラフィック再生するコンテンツを生み出し、ブランドの影響力を迅速に高めるとともに、KOCによる新製品の流通を迅速に促進させました。

特筆すべきは、これらのデータが「得时智能」のデジタルヒューマンのブレインシステムに統一されて戻ってくることです。デジタルヒューマンが一定のレベルに達すると、スタイル、ファッション、カラーなどの観点から、リアルタイムに大量のデータをサポートしながら新製品の開発など、より高度な企業の意思決定にデジタルヒューマンブレインが関与することができるようになるのです。

2022年10月から現在までに、「得时智能」は数十社の顧客にサービスを提供し、売上高は約2億円近くに達し、いずれも各領域のトップ企業です。2月には、美容、流行ブランド、新エネルギー貯蔵、家電、海外のゲームなどをカバーする20社以上の新規顧客を獲得し、2023年には、現在の10社の顧客とともに数百のセグメント産業にサービスを提供し、売上高は数十億円単位になる計画が立てられています。

呂海氏は、「デジタルライフと現実世界の相互作用は、新世代のインターネットの重要な要素であり、「得时智能」は、デジタルヒューマンブレインを中核として、企業向けにデジタルスタッフレンタルサービスを提供し、複数のシナリオでデジタルヒューマンの実装を加速させます。」と述べています。「得时智能」のチームは、主に Huawei Core Laboratory、Baidu Driverless、中国科学院、Douyinサービス プロバイダー、および海外進出の業界専門家から構成されていることが分かっています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?