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100年続いたポンプ技術に革新が生まれる?

100年続いたポンプ技術

みつわポンプが製造しているのは、ポンプではとてもポピュラーな「遠心渦巻き型ポンプ」。
日本では、東京帝国大学教授だった井口在屋が1905年に「渦巻ポンプの研究」という論文を発表したことから始まった、とされています。

わたしたちのいるポンプ業界では、このとき発表された遠心渦巻き型ポンプの技術がほとんど変わらず使われています。
みつわポンプは当然ポンプ屋ですが、今回はこの100年続くポンプ技術に革新をもたらすかもしれないAI技術について少し触れてみたいと思います。

深層学習とは?

AIと言えば、昨今ではChatGPTが有名です。
LLMやらNLPやら・・・いろいろと難しそうな言葉が多いですが、まだこのページを閉じないでください(笑)。
なにより、わたしもわかっていないので難しい話はできませんので安心してください(笑)。
ただ、今回はAIの一分野である「深層学習/ディープラーニング」について、少しわたしが学んだことを共有していきたいと思います。

深層学習とはAIに使われているテクノロジーのことなのですが、そのなかのひとつで、最近注目されているテクノロジーがあります。
それは、2014年に初めて発表された「敵対的生成ネットワーク」、通称GANです。

早速難しそうな言葉が出てきてしまいました(笑)。
「Genera tive Adversarial Networks」の略なのですが、とにかく「ガンというものがある」とだけ、なんとなく覚えておいてください(笑)。

とにかくこのGANは、AIの深層学習の一種で、ひとつの目標に対して多数のパラメータ(変数)を調整し、自動的に目標に対する行動の精度を向上させていくものです。
すでに何を言っているかわかりませんね(笑)。

現時点では特にディープフェイクという現象を生み出す技術として広く知られているのですが、これからわかりやすく解説していきます。

ディープフェイクを作り出すテクノロジー

たとえば、絵を描く競争に参加している2人のアーティストがいるとします。
一人のアーティスト(ジェネレーターと呼ばれます)は、他のアーティストの作品を見て、それをまねして新しい作品を作ります。
このアーティストはとても優れており、自分が描いた作品が本物のアーティストが描いたものと見分けがつかないようにすることを目指します。

もう一人のアーティスト(ディスクリミネーターと呼ばれます)は、自分が見た作品が本物のアーティストが描いたものか、それともまねたものかを見分けることが得意です。

この二人は、お互いに切磋琢磨しながら自分たちの技術を向上させていきます。
ジェネレーターは、ディスクリミネーターが見分けられないほど本物に近い作品を作ることを目指し、ディスクリミネーターは、どんなに上手にまねられた作品でも見分けられるようにすることを目指します。

GANはこのように自動的に目標に対する行動を調整していくテクノロジーのことで、昨今ではこの技術を使ってどんどん本物かニセモノかわからないディープフェイクが作られているのです。

ポンプとAIと未来

では、このGANや深層学習とポンプ業界とはどのように結びつくのでしょうか?

深層学習は大量のデータからパターンを学習し、最適な結果を導き出すことが得意です。
つまり、これをポンプの運用に活用すれば、どのような移送液をどのような条件で送れば最も効率的で、同時にポンプの寿命を最大限に伸ばせるのかを自動的に計算してくれるようになる可能性がある、ということです。

そしてもちろん、深層学習はポンプの故障予知にも応用できます。
大量の運用データから微妙な変化を捉え、異常なパターンを早期に検出することで、トラブルを未然に防ぐことができます
みつわポンプは現在、ポンプの遠隔監視ができるシステムを開発中ですが、データが増えていけば、こういった故障予知も可能になるというわけです。

このように、AIの進歩は、長らく大きな変革が見られなかったポンプ業界に新たな波をもたらそうとしています
みつわポンプはこのようなAIやその他の技術を駆使して、ポンプ業界に新たな波がつくれるよう日々学び続けています。
「わたしの業界にAIなんか関係ない」と思う方もいるかもしれませんが、AIはほぼまちがいなくすべての業界に影響を及ぼします。
「自分の業界ではどんな影響があるだろう?」と考えてみると、次の一手が見えてくるかもしれません。

未来はSFで読む

もちろん未来を完全に予言することはできませんが、ある程度どのように進むかの大枠はつかむことができます(もちろん外れるものもあります)。
そして、未来を考えるときに参考になるのは、じつはSF小説。
人間が想像力を最大限に活かして作り込むSFは、「AIを駆使したビジネスはどんなものができるのか?」「AIが普及した未来はどうなっているのか?」「教育はAIで変わるのか?」などなど、いろいろなことが想像力豊かに多面的に語られています
過去の人々が想像した空を飛ぶことも、月に行くことも、いまでは現実のものとなっているくらいなので、SF小説も「フィクションだから」と馬鹿にもできません。

小説とAIの具体的な技術を解説している『AI2041』は、楽しめて学べて一石二鳥の一冊。
今回ご紹介したGANについても未来の具体的な使い方やシーンが描かれていますので、気になる方はぜひ読んでみてください。

※商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームよりみつわポンプ製作所に還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報、または自動で更新されています。

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