コスト削減の盲点:隠れたコストを利益に変える方法
どんな工場でも、コスト削減は重要課題。
今回は、見過ごされがちなコストと、そのコストを利益に変える方法をご紹介します。
隠れたコスト
よく「コスト削減」や「コストカット」という言葉を耳にします。
コストという言葉は金銭的にかかる費用や原価を意味しますが、単純に「お金がかかるものを減せばいい」というわけではありません。
具体的に言えば、ぱっと見はお金がかかっていないように見えて、じつはお金がかかっている見落としがちなコストを減らしたり、なくしたりすることも重要だということです。
代表的なものは、労働コスト。
たとえば、大人気のおまんじゅう工場で、排水処理ポンプが壊れたとき。
作業員が2人、ポンプのメンテナンスで3時間かかったとすれば、2人×3時間で6時間分の労働コストがかかっています。
もしこのメンテナンスが1人でできるようになれば、1人×3時間で労働コストは半分の3時間分で済みます。
あるいは、作業が1時間で済めば、2人×1時間で2時間分の労働コストだけでおさまることになるわけです。
利益に変わるコスト
では、なぜ労働コストを減らすことが重要なのかと言えば、これは売上・利益を増やすことにつながるからです。
先ほどの例のように、6時間かかっていた作業が2時間に短縮された場合、4時間があまります。
この余った4時間の労働力をおまんじゅう生産にまわせば・・・、4時間分の売り上げが増えて、利益が増えることになります。
不要な作業にかかる時間を減らして時間をつくれば、その分だけ生産性の高い仕事ができます。
目先の金銭コストばかりに気を取られず、このような労働コストを減らすことで、いままで払っていたコストは利益に変えることができるということです。
水中ポンプにかかる労働コスト
では、どのような労働コストが減らせるでしょうか?
そのひとつに、排水処理工程の水中ポンプがあります。
安く買えて使いやすい水中ポンプは手軽で便利ですが、デメリットもあります。
それは、①メンテナンスサイクルが読めないことと、②メンテナンス・交換が手間。
これらはふたつとも、労働コストにつながっています。
①メンテナンスサイクルが読めない
水中ポンプによくある困りごとに、「壊れてはじめて故障がわかる」という問題があります。
さらに言えば、「水中ポンプは止まったら新品に交換するもの」と考えている方も多いかもしれません。
これはなぜかというと、水中ポンプはメンテナンスの時期がわからないからです。
タンクの中に浸かったままなので、一般的な地上置きのポンプに比べると異音や振動、液漏れなどのメンテナンスのサインがまったく読めません。
だから気づくとすでに手遅れなので、新品に交換するしかないのです。
もちろん、新品交換となるとコストがかかります。
それだけでなく、交換のときも人手がかかるので、労働コストも必要。
このように考えると、メンテナンスサイクルが読めないことが大きなリスクだということがわかります。
②メンテナンス・交換が手間
実際に使ってみてはじめてわかることですが、水中ポンプのメンテナンスや交換は、意外と大変です。
大きい水中ポンプをメンテナンス、あるいは交換することを想像してみてください。
水中ポンプは水中に浸かっているので、なにかするときは引き上げる必要があります。
小さいポンプなら問題ありませんが、大きなものとなると、大人一人でも引き上げることができないものもあります。
つまり、重機や機械を使って引き上げる手間が発生するのです。
こういった作業では、当然ながら何人もの労働コストが発生しています。
地上化すれば利益が増える
でも逆に言えば、この水中ポンプにかかるメンテナンスを減らせば、労働コストが下がって利益の向上につながるということ。
そこでこのデメリットを解消するのが、ポンプの地上化です。
そもそもポンプが地上に設置されれば、異音や液漏れなどでメンテナンスのタイミングが早くわかります。
それに地上にあるので、重機を使った大がかりな作業も必要ありません。
そこで活躍するのが、自吸式スラリーポンプ「シールセルポンプ」です。
シールセルポンプは、一般的なFC製から、耐摩耗性に優れた高クロム鋳鉄製、耐食性に優れたステンレス製など、ラインアップをそろえています。
お客様の用途や移送液に合った選定ができるので、耐久性も安心です。
水中ポンプでお困りの方は、ぜひ一度みつわポンプへご相談ください。
▼水中ポンプのトラブルを改善する自吸式スラリーポンプ▼
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