見出し画像

ドンキで買った

「ドンキで買ったんだけど」
「え? 何が勝ったの? 1番くじでB賞が当たったの?」
「エヴァの2号機が当たったのはあんたでしょう?」
「うん」

「また殴られた?」
「なんでそうなるの?」
「欽ちゃんか?」


「そうじゃなくて、今年はうさぎ年でしょう? だからこれ」

 彼女はドンキのレジ袋からそれを取り出した。
 それはバニーガールのコスプレ衣装だった。
「じゃあ着替えるからあっち向いてて」
「ジャンケンポン」
「あっち向いてホイじゃないから」
「だるまさんが、転んだ」
「振り向かないでよ。そんなに私の生着替えが見たいの?」
「うん」
「いいから、お楽しみはこれからよ」

 僕はあっちを向いてホイをせずに、だるまさんが転んだのように振り替えらずに、着替えが終わるのを待った。
 それはそれでドキドキした。
 それがドンドンドンキの魅力なのか。

「さあ、いいわよ」
 と彼女が言った。
 僕は振り向く。
「ジャジャーン!」
 そこにはバニーガール姿の彼女がいた。

「おおお、ビューティフル! ビューティフル・サンデー! 今年がうさぎ年で良かったー!」

おわり。

もしも僕の小説が気に入ってくれたのなら、サポートをお願いします。 更なる創作へのエネルギーとさせていただきます。