本は読むもの アマノトーク 91
こんにちは、甘野充です。
「カレーは飲み物です」
という人がいる。
具が沢山入っているカレーはわりと噛んで食べるので、飲み物じゃないだろう、と思うけれど、レトルトカレーなんかは具が少ないし噛まなくても食べられる。
そう、レトルトカレーは飲み物と言ってもいいのかもしれないと思う。
いやいや、僕が言いたいのはそういうことではない。
「本は読むもの」だということだ。
あれ、それって当たり前なのでは?
と思うけど、最近は当たり前ではなくなってきているのだ。
そう、最近はやっている「オーディブル」っていうやつだ。
「オードブル」じゃなくて「オーディブル」。「オトナブルー」でもなくて「オーディブル」。
つまりは朗読を聞くというものだ。
だけど読書の楽しさってそこじゃないんだよなあ、って思う。
自分のペースで詠めるのがいいのだ。
よく知らないけど「オーディブル」だってスピード調整できるのだと思うから問題ないのではと言われるかもしれない。
「ヒーローと言えば、赤なんでしょ。よく知らないけど」と緑川ルリ子に言われるかもしれない。
だけどもそれじゃあだめなんだ。
読みながら他のことを考えて思考が脱線したり、面白くないところは斜め読みをしたり、とにかく自分のペースで読むのが楽しいのだ。
読書は言葉に音がないのが良いのだ。文字だけで脳内にその世界を再現できるのが楽しいのだ。
自分の自由に再生できるのが楽しいのだ。
音になっちゃだめだ。
それはもう読書ではない。
「オーディブル」のコマーシャルで、犬の散歩をしながら聴いているのを見た。何かをしながら聴くのがいいよ。っていうじゃな〜い。
だけど僕は散歩のときに妄想をしながら小説のアイデアを考えるのが習慣だ。
音楽を聴きながら僕の世界に浸る。
立ち止まり、スマホで文章を書く。
そんな僕のライフスタイルにオーディブルははまらない。
僕にとっては「本は読むもの」だ。
今日はそんな感じです。
それではまた。
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