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亡くなった人への印象が変わった、ある体験

若い頃の私は、亡くなった人というと無条件に「怖い」という感覚しかありませんでした。でも、ある神仏と縁ができてお寺さんに通うようになってからは違ってきています。
死ぬことで安堵する人や開放される人もいて、死者によって違うのだと思うようになっています。生きている人と同じように。
今回書くのは、ある人の葬儀のときの不思議な体験です。穏やかで嬉しそうな感情が伝わってきましたが、人の死にまつわることで不謹慎な印象を与えるため、周囲には話していません。

仲良し夫婦の突然の別れ

亡くなった方は、当時まだ70代前半だったと思います。私の遠い親戚に当たるご夫婦で、二人で家庭菜園をしながら仲良く暮らしていました。
ご主人のほうが少し足を傷めていましたが、奥さまは健康で明るく、活発。そのせいもあって、奥さまは何かと無理をすることが多かったのかもしれません。

猛暑日が続くある日、奥さまは急死。自宅の一室で倒れていたそうです。死因は熱中症と診断されました。日中の炎天下でも、ご主人の分も畑に出ていたようです。
訃報を聞いて私も葬儀に参列しましたが、残されたご主人は失望していて表情は暗く、とても不安そうでした。

そして、数ヶ月後・・・

奥さまの葬儀から3ヶ月くらいしか経っていなかったと思います。
親戚から電話をもらった私は驚きました。なんと、今度はご主人が亡くなったと言うではありませんか。

仲の良い夫婦は、片方が亡くなると後を追うようにもう片方も亡くなることがあると聞きますが、それにしても早すぎます。
とにかく、またお葬式ができてしまったわけです。家族のことを思うと何とも複雑な気持ちになりましたが、葬儀に参列することにしました。

さて、葬儀当日。
斎場は奥さまのときと同じ場所です。道は心得ていましたが、当日私は家を出るのが少し遅くなってしまい、慌てていました。
(少し遅れるかもしれない・・・)
などと思いながら車を走らせていたときです。

急に助手席側のガラスが眩しくなりました。晴天だったので眩しいのは当たり前ですが、大きな光というか強い輝きが車の窓に近づいてきたという感じです。
ただ、単に眩しいというより、どこか心地よい穏やかで大きな光でした。そして、車とともに移動しています。

私は直感的に
「あのご主人がご挨拶と迎えに来てくれた!」
と感じました。そして、その光が何とも嬉しそうなのです。
(ああ、また奥さまと一緒で安心できたんですね。よかったですね!)
私も何だか嬉しくなりました。

穏やかで温かい光を感じているうち、葬儀場へ到着。気づけば、大きな光も消えていました。そして、遅刻することなく葬儀開始前に到着できたのです。

亡くなったあとも人それぞれ

私は亡くなった人の姿、形はまったくわかりません。夢で見ることはあっても現実では見えないからです。
でも、どうも光や色などで感情やどういったものかがわかるようで、それで良くないものかどうか判断できるようになりました。ネガティブな感情を持ったままの人は怖いですが、楽しそうな人はこちらも嬉しくなります。



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