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【ちょっと怖い話】 お稲荷さまを怒らせた人の顛末と神頼みの結果

これは、私が浅草詣でのときに地元のおばさまから聞いた話です。

人を使って問いに答えてくださる神様

もう、かれこれ5年ほど前になります。私は当時、何度かお稲荷さまの夢を見ることがありました。引っ越しを考えていた頃です。
(これはきっと、うちの神様が何か教えてくれているに違いない)
と思ったものの、まったく見当がつきません。

内藤憲吾さんの『お稲荷さんと霊能者』や『お稲荷さんと御利益』といった本も読んで見ましたが、回答は得られないまま。そこで、浅草に参拝したとき
「ヒントをくださらないと、もう参拝に来ませんよ!」
と、きつめに伝えてみました(私とその神様はいつもそんな感じですw)

すると、帰りに立ち寄った喫茶店で、ひょんなことから高齢のおばさま方と知り合いました。そこで誘導されるように教えてくださったのが、今回のお話。早速、神様が人を使ってヒントをくださったというわけです。ところが、それはお稲荷さまに関する怖いお話でした。

ある自営業者の没落

おばさまの知り合いに、ある事業を始めて成功した人がいるそうです。あっという間に手狭になり、広くてさらに人も多い場所へ事業所を移転。これで益々繁盛するだろうと期待したのも束の間。一向に客足は伸びません。
それどころか見る見るうちに売り上げは下がり、生活もままならないほど没落したそうです。

何をやっても業績は回復しないまま。以前とはまったく勝手が違う状況に怖くなり、困りに困って霊能者に見てもらったところ、あることを指摘されました。そして、
「 A稲荷神社に行きなさい」
と言われたそうです。そこでお祓いをしてもらうしかないと・・・。

実は、その自営業者は初めの場所でお稲荷さまを祀っていました。単なる神棚ではありません。丁寧に敷地に社を建てていたそうです。ところが、移転の際、こともあろうに社をそのままにしていったそうで、それをお稲荷さまが怒っているということでした。

さて、その人はどうにか交通費と玉串料を捻出し、藁にもすがる思いでA稲荷神社へ。玉串料はわずかしか用意できませんでしたが、宮司にわけを話すと快く引き受けてくれました。失礼があったことを詫び、お祓いを受けたところ、事業はどうにか盛り返せたそうです。


A神社にいる「ふにゃさん」

私に起こった思わぬこと

A神社は、私の先祖が仕えた土地にある神社でして、子供の頃から馴染みがあります。親が元気だった頃は初詣にもよく行っていました。ただ、神棚に祀ったことすらなく、自分に該当するヒントがありません。
話を教えてくれたおばさま方に夢の話をすると
「それは、まず行ってみたほうがいい」
と言われ、早速足を運びました。それでも、何も起こりませんでした。

ところが、その翌年のことです。うちの神様に何年か願っていたことがようやく動き出し、引っ越しが突然決まりました。それも、自分たちではまったく決定権がないという人生初の手段で。
引っ越し先が決まってみて、驚きました。なにしろ、A神社の近くだったのですから。観光客は訪れますが、田舎町で辺鄙で、住むことなどまったく考えていなかった街です。

それでも、実際に住んでみると人が温かい・・・。驚くほど平和で穏やかな暮らしが始まりました。
引っ越してみて、一番喜んだのは愛犬です。そして、夫。愛犬を通してすぐ知り合いができ、今も良好な関係は続いています。あるとき、愛犬が狐さんたちに囲まれて気持ち良げに寝ている夢を見ました。愛犬は、眷属に加えてもらえたのかもしれませんね。

仲見世で買った白狐ちゃんと愛犬ぷる


ただ、まだ今一つ正解は出ていない感覚は残っています。
実は、移住してからA神社の問題や真実を知る機会が増えており、そこに最終的なヒントがあるのではないかと思っています。ヒントというか、私たち夫婦の役割なのかもしれません。
以前の宮司は非常に人格者だったそうで、わずかな玉串料でお祓いをしてくださったのもうなづけます。ところが現在は、やや問題が持ち上がっているのです。
うちの神様(インド由来)とA稲荷神社の関係も見えてきました。近々、新たに知った神社に夫と行ってみるつもりです。



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