TOP Bakery No.8 ~人材採用~

ガーナのパン屋の石本です。
年末にかけて売上増(売掛金増)・スタッフ増(固定費増)と色々右肩上がりだった2015年も終わり、2016年を迎えたTOP Bakeryは試練の時を迎えていました。
今回はスタッフの採用について書きたいと思います。
スタッフの採用


気がつけば20名近くまで増えていたスタッフですが、採用については主にスタッフ主導で行っています。


まだまだ弱小パン屋なので、私は今いるメンバーで頑張って生産量・売上を伸ばしていこう!と、スタッフ一人一人がより多くの業務をこなし、質の高い仕事をしてもらう事を期待しているのですが、マニュアルで行う仕事が多い分、生産量が増えると自然と人材も増やさなければならなくなります。
ただ、固定費を出来るだけ抑えたい私は、積極的にスタッフ募集をする事はあまりなかったのですが、気がつくとスタッフがどんどん増えていくのです。

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*最初の頃は、他のパン屋の職人に来てもらって研修をしてもらっていました。

基本的に、TOP Bakeryのスタッフは、紹介による雇用が殆どです。
スタッフ達は仕事は勿論の他、工場内の寮で寝食を共にする為、自分が信用できて一生懸命働いてくれる人を採用しなければなりません。
不真面目、お金を盗む、片付けをしない、などの人材は必然的にスタッフも紹介しない様になります。スタッフ達自身が新しい同僚をスクリーニングする仕組みとなっており、また紹介したスタッフが面倒をみることになる為、比較的問題が起こりにくくなっています。


真面目で働き者の友人や親戚がいた場合、スタッフはその人材を石本に紹介します。仕事量が増えてきたタイミングでは採用しますが、その必要がなければ基本的には見送る事になります。採用する場合には石本が給料を決め、3ヶ月間の試用期間を経て一緒に働けるとなれば本採用となります。


しかし、採用を見送った応募者達が、なぜが翌日からパン屋で働いていることがあります。採用しないよ!と言っても毎日毎日一生懸命働いてくれるのです。事業計画云々を言えば、今ここで採用すべきではない、と頭では理解しつつ、無給で1ヶ月も2ヶ月も一生懸命働いているのを見ると、しょうがない、採用するか、とこちらが折れることになります。


その度に、「人を採用するんだから、もっと売上を作らないとダメだからな!」とスタッフ達には言い聞かせ、損益分岐点が益々高くなって行くのでした。そして、スタッフ達は、採用してほしい仲間がいると、取り敢えずパン屋に連れてきては1〜2ヶ月無給で頑張る姿を石本にアピールさせ、あとは石本が採用してくれるのを待つ、というシステムを確立していったのでした。
(さすがに20人を上限に後は断っていますが)

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*ガーナでも飲みニケーションは大事。月に一回はスタッフ全員連れて日頃の頑張りを労います。

TOP Bakeryを訪問してくれた日本人の多くが、スタッフの働きぶりに驚きます。勿論、仕事中にお喋りしたり、ご飯食べたり、踊ったり、ふざけあったりしている事もありますが、みんなやるべき事はやって、重労働かつ長時間労働(かつ低賃金)にも関わらず本当によく働いてくれています。


今後も真面目な良い人材がいれば出来る限り採用したいと考えているのですが、その為にもまずは更なる売上・利益拡大を目指さなければいけません。
2018年10月からは新生TOP Bakeryとして頑張っていきます!

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*夏季インターンに来てくれた大学生達と共に。

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