TOP Bakery No.7 ~デザイン~

ガーナのパン屋の石本です。
前回はベンダー達との戦いについて書かせて頂きました。
今回は、番外編としてTOP Bakeryを運営する上であった様々な出来事について書き綴って行きたいと思います。
今回はデザインについてです。
「おばさん」が流行ってるから、こっちは「おじさん」だ


パンを販売する上で色々工夫していたパッケージですが、同じパンでもパッケージを変えるとベンダーさん達が沢山買ってくれる事を知り、TOP Bakeryとしても2つ目のデザインを作る事にしました。
折角ならガーナらしいデザインのものが良い!と、スタッフ達に相談すると、


「俺の知り合いにアーティストがいるから、彼に頼もう!」


とスタッフの1人が対応をしてくれる事になりました。当時、Aunty Maryというふくよかなガーナのおばちゃんのデザインのパンが売れに売れていたクマシで、私たちは

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「向こうがマリーおばさんなら、こちらはおじさんで行こう!マネージャー全員、KがつくからKおじさんにしよう」


と至極安直な方針で、「ガーナ人のおじさんがパンを持っているデザイン」を作る事にしました。
ガーナ人”アーティスト”と聞いて、どんなデザインが仕上がってくるのか期待に胸をふくらませながら、1週間。遂にベースが出来たから持っていくとの連絡が!ガーナの伝統的な柄が入ってたりするのかな、ラスタ的なカラフルなデザインとかかな、期待は膨らみます。
斬新かつ躍動感のあるデザイン


そして、アーティストが持ってきたデザインは、、、

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パンの包装なのに鉛筆タッチで、どこか日本でも見覚えのある様なタッチで書かれたその斬新なデザインに一同目を釘付けにされました。

根本的に色々期待と違っていた事、こちらが意図した事をちゃんと伝え切れていなかった事を謝罪した私は、TOP Bakeryの新パッケージを作るというミッションよりも、彼の次なる作品を見てみたい、という欲求に耐えられず、「もっとガーナらしく」と更なる指示を与えてデザイン案2を作る様に依頼していました。
そして二日後、デザイン案2が完成しました。

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やはり期待を裏切らないアーティスト。
少しガーナチックに仕上がったデザインは石本のコレクションとして保存する事とし、後日姉に仕事の片手間(所要時間3分)に描いてもらった絵を使う事にしました。

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デザイン一つ作るだけでも、中々思う様に進まなかったりしますが、そういう所も楽しみつつパン屋をやっています。

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