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母子共依存 その9「セラピー:私を分離する」

こんにちは、自分見つめ隊です。

早速、久々に連日投稿できた自分をほめたいと思います。ヨシヨシ。

前回は、先日受けたカウンセリングを振り返る2回目の投稿を行い、母の中の子どもの部分、祖母の中の子どもの部分について触れました。

前回に引き続き、今回もカウンセリング内容を振り返っていきます。


私は先生に一つ、質問をしてみました。

「過去の親とのやり取りで、腹が立ったけど我慢したことが今でも思い出されることがあるんですが、それは親に今更言っても仕方ないですか?」

先生はおっしゃいました。

「仕方ないですねぇ。残念ながら、あなたが我慢したことは、親はすべて忘れてしまっています。」

やはり・・・と思っているところに、先生は続けました。

「でもそれは、自分一人で和らげることができます。自分の中で解釈を変えるのです。周りの状況は変わらなくても、自分で心境を変えられます。それを、セラピーと言います。」


私の中には、母に影響を受けすぎる子どもの私がいます。

今の私が、母と子どもの私の間に入り、子どもの私と2人で頑張る、というものです。

「自分の一部分がまだ子どもである」ことを自覚し、子どもの自分を今の自分と分離し、今の自分が面倒を見てあげるのです。

これが、インナーチャイルドセラピーと言われるそうです。

この「分離」という感覚は、今まで考えたことがありませんでした。

先生に指摘されて気づいたことですが、今の自分「全体」が、母の言葉に動揺しているわけじゃないんだな、と。

先生の競馬の例えをお借りすると、

ジョッキー:今の私

馬:子どもの私

とも言えるそうです。

リモートではありましたが、先生の誘導に沿って、その場で少しセラピーに取り組んでみました。

子どもの私に呼びかけるだけでなく、子どもの私がそれを聞いて何と返事するかも一つ一つ言葉にしていきました。

(実際はもっと丁寧なやりとりでしたが、完全に記憶頼りなのと、全体の流れをお伝えしたいのでざっくり書きます)

まず、胸に手を当てて、目を閉じました。

先生「では、子どものあなたに、『〇〇(私の名前)ちゃん、つらかったね』と話しかけてみてください」

私「〇〇ちゃん、あの時我慢してつらかったね」

先生「そしたら、子どもの〇〇ちゃんは何て言うと思いますか?」

私「つらかった、と言うと思います」

先生「じゃあ次は、『でもね、きっとお母さんも、初めての子育てで、一生懸命だったと思うよ。』と言ってみてください」

私「でもね、きっとお母さんも、初めての子育てで、一生懸命だったと思うよ」

先生「そしたら、○○ちゃんは何て言うと思いますか?」

私「そうかもね、と言うと思います。」

・・・

こんな感じでゆっくり対話を進めていくと、自然と「許せない」と固く思っていた部分が楽になる感じがしました。

子どもの私に「つらかったね」と共感してあげるだけで、涙がボロボロ止まりませんでした。

初めて、我慢していた子どもの私が共感されて、嬉しくてほっとしたんだと思います。


少し落ち着いた私は、先生にひとつ打ち明けてみました。

「私は、中高生の頃に親に反抗したことがなく、反抗期が今やっと来ている感じがしています。」

先生はあっさり、そうだと思いますよ。と言い、反抗期について教えてくれました。

平均的には、10歳を越えたあたりから第二反抗期が始まり、「上位者」である親や先生といった大人に反抗しはじめます。

しかし、それがなかったということは、そのままで成長が止まっている私が今も存在しているということ。

だから、今の自分の体の年齢と心の年齢に差を感じたら、先ほどのようにセラピーをして、子どものままになってしまっている私の存在を認識してあげることが大事だそうです。

それを繰り返すうちに、自然に子どもの私が実年齢に追いつき、統合していくのです。

ただ、当時反抗しなかった自分を悪く思う必要は全くない、と先生は言います。

「大人という相手を見て、『この戦いは成就しないな』と判断していたんでしょう。当時はそれがあなたの処世術だったんです。インナーチャイルドの分類でいうとピエロタイプ。いい子を演じるタイプです。その時身に着けた人の顔色を見て察する能力、また、自分の感情をストレートに顔に出さず、場の空気や相手に与える印象を大事にする能力は、今後生きるためのカードになります。これからはそれをバージョンアップさせていきましょう。」

もともと私の思考回路は父親寄りで、冷静にかつ論理的に状況を判断することが苦ではありません。

今後は、人の顔色だけにとらわれることなく、私の生まれ持ったものを生かして、うまくコミュニケーションできるように成長していけばいい、とアドバイスしてくださいました。


当時親に反抗しなかった自分も責めない、過去の親も責めない、自分で自分に共感し、面倒を見てあげることで、心境を変えることができる。

少し時間はかかりそうですが、ネガティブな過去の記憶が顔を出したときは無理に忘れようとしたりせず、その記憶を持つ子どもの私にじっくり向き合ってみようと思います。


次回も引き続き、カウンセリング内容を振り返っていきます。

それでは、今日はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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