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HOPELESS ROMANTICKER バンドをやりたい奴は絶対に読んどけ‼️Vol.38

まだ、しっかりと当初のビジョンは君の頭の中にあるか?
メンバー、スタッフと共有できてるか? 
俺たちの時代と違って今は当たり前のように無料で動画を観れたり、膨大なデータベースから音楽を定額で聴き放題となった。

そんな時代が来るなんて思わないし、大量のカセットテープやMDやCDを保有するということもなくなりつつある。CDショップにしょっちゅう通い、新しいバンドや新曲など試聴しまくって、周りの奴らよりより多くのアーティストの作品を知ろうとしていたな。
だからこそ、1曲の重みがずっしりとあって、アルバムの中の曲は全曲聞き逃さないように何度も何度も繰り返し聴きまくった。

だからと言ってあの日に戻れっていうんじゃなくて、今は今の作り方があるんだろうと思う。サビに入るまでの時間や前奏の長さ、曲時代の長さなど。飛ばされないように、一瞬にかける力みたいなね。

今のバンドは動画も作成しなくてはいけないんだろうからそれも大変だな。
動画からバズるバンド(ユニット)も出始めてるもんな。

さて、本日は第四章のラスト
前回はファンと一緒に戦うんだが、ファン反応ばかり気にしているとミスるぞ!って話だった。

が、ファンの意見はかなり意味がある。
それは客観的な意見でもあるからだ。

俺が身に染みて感じたのが、バラード寄りの少し暗めの曲を作り、アレンジを真逆の明るめ縦乗りにアレンジにしたところ、ライブで大盛り上がりする代表曲となり、楽しい曲という認識になってしまった。

当時のレーベルの社長に、「俺が思った反応と違うし、曲の認識のされ方が困ります」的なことを言ったら、「いくらバラードでも聴く人が盛り上がればそれはそれで正直な反応なんだよ。お前の希望を客の反応にまで押し付けることはできないから」と珍しく納得できるまともなことを言われた。

ファンがそう感じたら、いくら作者が違うと言ってもどうしようもないんだ。

それが一般の意見なんだ。これはビジネスでも言えること。
自分のアイデアを相手がどう受け取るか。
「いや、そうではないんです、こうなんです!」と言っても相手がそう受け取ったらもうそうなんだよ。
それが良い方向に行く場合もあれば、本人が意図していない解釈を受け絶望するケースもある。俺たちの場合はその曲に随分助けられた。意図したことではなかったけどな。曲が自走した瞬間だったな。

作品は作ったらもう作者の手を離れるんだ。


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