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日本人の正食とは②

こんにちは。
Mahalo nui loa 林光子です。

いかがお過ごしでしょうか。

人体の基本に塩分がとても重要だという前回のブログに引き続き、塩の話と、日本人の正しい食事とは、著者の内容をピックアップしていきます。

「正食と人体」 著者 一倉定

身土不二の原理に逆らう現状

トンガやポリネシア、タヒチなどは西洋の食事が入り伝統食を手放してしまったことで「病める肥満」や人工が大激減してしまった。
これを日本に置き換えてみるとどうか。
何千何万年という長い年月の中で、栄養学もなく人体実験をしながら、その土地や食物に順応する体に出来上がったのが、気候風土の違う他国の食物に一気に変わり、健康を害し、病人を作り上げているのが今の現状ではないか。

今の栄養学も西洋から来ているものであり、これを日本人に当てはめようとすると害がある。


文明が作った危険な食べ物

自然界には純粋なものはないため、精製した物質は生物にとっては毒物である。

精製した塩

《しじみの実験》
自然海塩水にしじみを入れると10〜15分で殻を開けて汐を盛んに吹くようになり
再生塩(輸入海塩を水に溶かしてニガリを入れて再結晶させたもの)は二時間くらいしてやっと殻を開けるが汐はわずかしか吹かない
食卓塩(イオン交換法によって作られた塩)は全く殻を開かない

つまり精製された塩は生存不適ということである。

白砂糖
白砂糖は食物というより化学薬品。
(三温糖も白砂糖にカラメルで色付けしたもので正体は白砂糖)
白砂糖は脳を狂わせ、糖代謝を狂わせる。
発作的精神異常をきたした凶悪犯罪者の多くは低血糖症である。
1例として1964年リチャード博士のレポートが記載

箸にも棒にもかからない悪童マイケルの食事を調べてみると、アイス、種々のケーキ、精製シリアル、ミルクセーキ、ミルクチョコ、白パン。
これを砂糖を含んだものを一切なくし、野菜と黒パンにし、肉類も控えさせると、一週間で「悪童マイケル」が良い子になってしまった。
試しに以前の食事に戻すとたちまち悪童に戻ってしまった

中毒性を持ち、様々な病気を引き起こす。原因は砂糖によって汚された血液。なのでその病気に取り組んでもダメ。正食によって血液をきれいにし、後は自然治癒力が直してくれるのだ。

最近の日本人は白砂糖の摂取過多であり、白砂糖摂取過多と生命の源である自然海塩過少の組み合わせは最悪である。

白米
白米は酸性が強く、血液を酸性にし、粘り気となった血液を全身に巡らせるために心臓の血液を送り出す圧力を強くする。これが高血圧の原因。
ここに減塩をすると、身体はさらに酸性化となる。

正食

有機質と無機質のバランス

無機質を多く含んでいるのは皮や骨や内臓
現代は野菜の皮をとり、玄米を精製して白米にし大切なところを捨ててしまう。
肥満無機質を取れないために、より摂取しようとして起こるものである。
肥満や健康を回復させるためには「有機質と無機質のバランスの取れた食事をする」。
これが「正食」であり、正食の主体となるのは日本人は玄米が最良

陰陽のバランス

上記は陰陽のバランスとも同じである。
(ナトリウム)は温める、明るい、動く、締まる
(カリウム)は冷やす、暗い、動かない、緩む

陰性のものは、上に伸びる野菜、豆類、芋類、果物、砂糖、コーヒー、アルコールなど
陽性のものは根菜類、塩、醤油、味噌、梅干し、卵、肉、魚など

人体は温血動物だから陰陽バランスは陽側にある。
大体悪いとされる不健康状態は陰性であり、陽性食を持ってバランスする。

最初は前回書いた「卵醤」をとり、身体を強陽性にする。
次に陰性食を増やしてみると、途端に快適さが消えていくことをあえて体験する。

この両方を体験してみることは大切である。
食事による体調の変化に気づき、食事こそ健康に最も大きな影響を及ぼすことを知ることができる。こうなれば、自分で体調をコントロールできるようになる。

この陰陽のバランスだけでも健康回復維持に効果があるが、正統は玄米を入れる。

完全食玄米

玄米は生命体に必要な全ての成分を完全にバランスよく備えている完全食である。
また発芽するため玄米は生きている。
(玄米の皮には有害物質が多く含まれると言われるが、排泄され、その排泄率は白米より高い)
また塩と同様に快眠もよく、スタミナがつき、過労死もしたくとも出来ない。

玄米食の注意点

昔の人は乗り物も無く、仕事も肉体労働で、かなり動いていたため三食玄米でもよかったが、現代人は労働は少なくなり、三食玄米だと無機質過多になりやすく、腎臓肝臓に余分な負担をかけるため、肉体を多く使う人や治療食などの場合を除き、一日一食は玄米を食べずに、麦やうどん、パン、白米、玄米以外の穀物をとった方が良いことが最近わかってきた。

夏は冬よりもうどんやパンの回数を増やした方が良い。これらは陰性食で体を冷やしてくれる。

魚鱗症、肝硬変などの陽性病の人は、症状の重い人ほど玄米を少なく食べるようにする。蕎麦も禁物。ごま塩も控える。

玄米は中性食だが、ごま塩をかけて食べるので(玄米を消化吸収するためにミネラルが必要)かなりの陽性になるため、中和するために野菜類、特に青野菜を取る。

玄米を食べれない人は、胚芽米、分づき米、白米に3〜5割くらい大麦、あわ、ひえ、きびなど混ぜ合わせたものとすれば主食として優れたものとなる。(そのかわり陰性が強いので味噌汁やごま塩などで塩分をしっかり補充する)


日本人のカルシウム不足

欧米は水成岩が多く、水成岩はカルシウム(陽性)を多量に含んでいる。なので土壌もカルシウムを多く含み、穀物、野菜、果物、水にも多い。なので生水は飲めない。それらを食べている食用の牛の肉にもカルシウム十分。
故に欧の栄養学はカルシウムをあまり重視していないようだ。

日本は火成岩が多く、火成岩はカルシウムは少なく、カリウム(陰性)が多い。なので土壌も陰性土壌であるため、果物は大きく、香りが良い。
日本人のカルシウム不足による体調不良や病気は意外なほど広範なものである。
それは骨、歯、筋肉、血液、心臓、胃、肺、脳、神経、内分泌とほどんど全身、全内臓にわたる。骨や歯だけではない。

どんな食物が多くカルシウムを含んでいるか

カルシウムは3種類
鉱物性カルシウム
動物性カルシウム
植物性カルシウム

鉱物性カルシウムは精製されているので上記のように危険である。(炭酸カルシウム)

動物性カルシウムは著者が勧めるのはカタクチイワシ。(牛乳はカルシウム過多による骨粗相症(生命の自衛)の危険があると書いています。)

植物性カルシウムは野菜類と海藻。スギナは植物性カルシウムの宝庫。全国に自生し、代価はただである。


最近の赤ん坊は、赤子ではなく青子、白子が多く体重も重い。3.5キログラム以上は重いのだ。これは母親の体質が陰性化しているためである。
昔の人は「小さく産んで大きく育てよ」と教えている。小さく生むためには母体を陽性にしなければならない。それには塩分とカルシウムを十分に取ることと、並行して塩分、カルシウムの中和食である果物、甘いもの、化学調味料を取らないようにしなければならない。
合わせて、白米はやめて雑穀を混ぜた食事をし、血液を汚す動物食をならないこと。
日本人の体は穀菜食で出来上がっているので肉食は不適。


現代日本の栄養学の誤り

日本は温帯で暮らしやすく、自然の恵が豊富で、狩猟などしなくとも穀菜類だけで十分に生きてゆけた。
穀菜類は繊維が多く、消化に時間がかかるため日本人は腸が長くなっている。

西洋人は土地が肥沃だったために肉を食べるようになり、肉には老廃物が多く含まれるために早く排泄して健康を守るために腸が短い。果物も酢も肉毒を中和する食物。

明治の開国によって西洋の栄養学が入り、日本人には適さない肉、果物を取り入れ、これが日本人の健康を害している。

腸の長い日本人が肉を食べると老廃物の毒が長く回る。
また肉は強陽性なので、他は(中和食)野菜や果物など陰性のものがほどんどだが、日本の風土は陰性であり、日本人もほとんどが陰性体質なので本来は陽性のものを取るところ、現状は陰性の食べ物で溢れている。
牛乳も肉には食物繊維がないため西洋人には必要だが日本人がとると腹を壊す。

穀菜食こそ、日本人に最適な食事
と言える。


歯の形状

人類はその歯牙の形状から、穀食動物であるため、あくまでも穀物を主体にしなければならないのに、肉食の必要性を云々するのはどうか。


人間は食物の化物

大気は、肺から取る食物であり、日光は、皮膚から取る食物である。ここでは口から取る食物が対象である。

体質というのは実は全て食べ物のせいである。体質ではなく体調である。

先天的疾患というのは、全て親の食事の誤りによる全身的栄養失調が原因である。
食の誤りは本人だけでなく、子、孫までもたらすことを心得ていただきたいのである。


食事の留意点

1、全体食を心掛ける。貴重な成分を含む皮、根、動物なら頭、皮、内臓、えらなど極力捨て去らない。

2、少食にする。食べ過ぎは病気のもと。

3、よく噛むこと。最低40回。100回以上噛むと唾液中のパチロンという不老長寿のもとを取ることができる。下痢ぐせはこれで治る。

4、副食は主食と同量またはそれ以下とする。

5、同じ献立を長期間続けない。工夫が大切。

6、間食はやめる。間食をすると消化器を休ませることができず消化器病を起こす。

7、知らず知らずに塩分が少なくなる場合があるので、手足の冷えや手のひらの湿り、疲れ、朝寝坊、慢性頭痛、寒がり、便秘、五十肩、腰痛などないかチェックする

8、動物質は健康な人は時々少量は食べるのはいいが、2日続けることは避けた方が良い。

9、果物は秋冬の気温が低い季節には控える。

10、生野菜と緑黄色野菜は、少量は差し支えないが、大量に取るのは関心しない。日本人はビタミンCは食中に自然に取れる量で十分である。

11、水分は極力少なく(夏は例外)

正食とは、治病食ではなく、体調調整にあり、病気を直すのは「自然治癒力」である。
人間の務めは自然治癒が働けるような環境を作り出すことである。


正食の基本食

それは、玄米、ごま塩、味噌汁、たくあん、三年番茶、(これらの塩分は自然海塩が基本)である。
この基本食に、雑穀と野菜類を組み合わせてゆく。
陰性体質の人は根菜類を多く、陰性食を極力少なく
陽性の人はそのつどに応じて陰性食をとる。
海藻類は非常に重要な食物で、毎日食べた方が良い。

果物と生野菜は陰性が強く、緑黄色野菜は正食の食箋ではあまり登場しない。たまにあっても十分に火を通して陽性化する。
じゃがいもや大豆のような強陰性食は、正食では敬遠した方が良い。

正食では、人体に及ぼす影響を第一とするのに対し、今の栄養学では、食品の成分を重視する。


今日はここまでとします。また次回続きを書きます。


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