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東京さんぽ/2022年6月 新宿御苑で涼さがし #2

温室を出て、さてどうしようと木陰で悩む。
とりあえず、まあ暑いのだ。尋常じゃないくらい暑い。
そんなわけで、日向はできるだけ避けたい。11時にもなっていない段階で30度をゆうに超え、体感温度的には35度くらいあるんじゃないかと思うほどの暑さのなか、日向を選ぶのは自殺行為に等しい。
そんなわけで、頭の中で日陰ルートを組み立てながら散歩再開。

比較的暑さがマシだった温室は前回へどうぞ。

いつもは遠回りになるから選ばない外周をゆっくり歩く。背の高い木々に囲まれて、日陰が多くできるおかげで少し涼しい。加えて、この日は風が強かったから、より涼しく感じられる。
一番外側の道は普段から人が多くなく、閑散としているので歩きやすい。興味があればぐるっと回るのも意外と面白いかもしれない。まあ、そこそこに虫も多いので、虫除けスプレーは必須。ただ、蜂がいるときもあるので注意。さすがにスズメバチの巣があるときは立ち入り禁止の立て札が立つ。

プラタナス並木が見えてきた。
ピントを奥の椅子に合わせる(ひとつ前の写真は手前の葉っぱにピントが合ってしまった)。
これだけ見ると、涼しげで楽園のように思えるから不思議だ。

ここから眺めるプラタナス並木はお気に入りの景色でもある。
日陰と日向のコントラストが強めなのもまたいい。この場所は秋が大人気だが、秋以外も素敵な景色を見られるのでおすすめポイント。
さすがに灼熱の中、座る勇気はないしおすすめはしないが、気候のいい4〜5月は気持ちがいい。

足元を見ると小さな花が。
撮ってみると綺麗に玉ボケができた。
新宿御苑のHPにある「見ごろの植物」のお知らせのようなページに、ヤブミョウガだと紹介されていた。
いい感じに撮れたのでお気に入り。
少し露出オーバー気味に撮ってみた。
近くに咲いていた紫陽花はかわいそうなほどぐったりしている。
雨でも降れば復活しただろうに、残念ながら今年は無理なようだ。
外側を回ってもよかったが、ショートカットして渡ることにした。
灼熱地獄の日向に行くには覚悟がいる。
色は綺麗だが、やっぱりぐったりしてしまっている。
人間もぐったりしつつあるので、すぐさま日陰へ避難。
玉ボケは綺麗に出てくれたからそれはそれでよし。
日陰にいる紫陽花は割と元気だ。
花びらもくったりしていない。ちなみに、かなり明るく見えるように撮っている。そのせいで白飛びしてしまった。露出落としてあとからレタッチすればよかったかなと思いながら、これはこれでいいか。
(決してレタッチが面倒とかではない)
向こう側に見えるみどり。
木が生い茂っている場所には木漏れ日もたくさん。
木漏れ日が好き(だからどうしたという)。
木漏れ日はなぜ丸いのか?という謎を、なにかの漫画で読んだことがある。
ピンホールカメラと同じ原理だそうだ。
縦と横、どちらがお好みでしょう?

このまま、普段はあまり使わないルートを使って散歩。さすがにこの暑さだからか、新宿御苑へ訪れる人は少ない。時々、木陰で本を読んだり、カップルで話し込んでいたりする姿があったが、涼しい店内にいたほうがいいのでは…?と勝手に心配になる。あまり人のことを言えないけれど。

比較的、日陰にいた紫陽花。
青が綺麗で、ふらふら吸い寄せられる。
うしろの光がいい感じにボケてくれた。
青と緑のコラボ。

本当は綺麗にレタッチすれば紫陽花を明るくすることもできたんだろうけど、なんとなく見た雰囲気と違ってしまうのが嫌でやらなかった。もとよりそんな綺麗にレタッチできる技術もないというのが正直なところ。
時々、Lightroomほしいと思ったりはする。Twitterでよく見かけるアニメ風とか、絵みたいな加工とか、自分の写真がどうできるのか試してみたい気持ちもあるが、現状買うのは厳しいので見送っている。

露出を上げて撮ってみると、スポットライトに当たっているような紫陽花に。
ちょっと白飛びした部分もいい感じだ(自画自賛)。

最近は割と撮って出しで、撮るときにいくつか設定している。初夏〜夏にかけては緑と青が少し強めの色合いが個人的好み(というのは前にも言ったかもしれない)。構図は試行錯誤。ひとりで撮っていると、構図が似たり寄ったりになってしまうから、だれかと撮りに行きたいなと思ったりする。

光が強い。
台湾閣のそばに咲いていた紫陽花。
中央の「真花」と呼ばれる部分も咲いている。
今回は外側からのみ。
一面みどりの世界。
中に入ればよかったかなといまさら思う。

この時点で、汗が流れるように落ちてきていて、長時間いたらまずそうだなと感じる。ただ、早めに切り上げようにも出口まではまだ距離がある。日陰を選ぶとなると、まだそこそこに遠い。木陰で体力を温存しつつ、新宿門へと向かう。

撮らずに通り過ぎようと思っていたのに、水の流れを見つけてしまう。
波紋。

波紋や水面につい惹かれてしまって、立ち止まる。こんなことをしている間にもジリジリと気温が上がっていくのに、懲りない。
基本的には、もう少し気候がいい時の散歩をおすすめする。…こんなときに行く人間はそうはいないだろうけれども。
そんなわけで、次回も日陰を求めて歩く新宿御苑散歩をお届け予定。


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