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東京さんぽ/2022年5月 東京タワーと鯉のぼり

端午の節句は過ぎてしまったから、タイムリーと言うには語弊があるが、この時期を逃すとさらに今さら感が増す気がする鯉のぼり。
東京タワーで鯉のぼりが吊られている(もとい飾られている)ことを知り、行こうかどうしようか散々迷った挙句、天気が良くない日に出かけるという失態を犯したのはわたしである。

夕焼けを若干期待しつつ行ったのだが、撃沈。
そしてライトアップ前の曇り空という絶妙に微妙なコンディション。

ちなみに、スカイツリーでも鯉のぼりが風に揺られているそうだ。この時期の風物詩なのだから乗らない手はないだろう。スカイツリーへ行くよりも少しばかり東京タワーの方が近かったのと、色味的に東京タワーの赤と撮りたかったのもあって、こちらを選択。

いかんせん風が弱く、鯉のぼりは干された魚と化している。
時折ゆるく吹く風を狙ってて撮るものの、泳いでいる姿には程遠い。

ひとりで来ている酔狂な人間はわたし以外あまりおらず。
やはり観光スポットはだれかと来るものである。

桜の時期にも来たのだが、その時は閑散としていた台湾フェス(正式名称が不明)に行列ができるほどの混雑ぶり。さすがゴールデンなウィーク。

少し泳いでいる鯉のぼりがようやく撮れる。
少し暗めに調整して、好みの仕上がりにしてみた。
明るめに撮るとこんな風景。
これは割と目で見たままに近い明るさだ。

この日の日没は18時半ごろ。
わたしが撮っていたのはその日没より20分ほど早い時間帯で、一応明るいのだが曇り空は晴れてくれず、夕焼けも見られずじまいで終わってしまった。

少し明るくすると昼間にも見える…かどうかは微妙なところ。
ご覧の通りの無風状態。
構図はお気に入りだが、もう少し泳いでほしいところだ。
少しだけ風が出てきた。
そうそう、こんな感じが撮りたかった。
風、がんばれ。
まあ、風が吹きすぎるとブレてしまうという側面はあるが。
反対側に回るとこんな景色。
なるべく面白い構図で撮りたいと試行錯誤するものの、意外と難しい。

楽しそうに歩く人たちをときどき眺めつつ、風が吹くのを待つ。
これから日が落ちて夜景が見える時間帯になる東京タワーの展望台はさぞや混雑することだろう。登らないから分からないが。

頑張ってさも昼間に撮ったかのようにごまかそうとした一枚。
なかなかいい感じでは?
(暴露したら意味ないけれど)
日没になり、ライトアップ開始。
とはいえ、まだまだ空は明るい。
ライトアップもよく見えないのである。
もう少し暗くなるまでいたかったが、今日はそこまで長居ができない。
残念ながらこの辺で切り上げ。
ふと見上げると三日月がちょこんと顔を出していた。
雲が少し切れてきたようだ。
月と東京タワーと鯉のぼり。
もりもり。
鯉のぼりは5月8日までだそうだ。

名残惜しいが、帰路へ着く。
滞在時間はわずか40分ほど。そのためにわざわざ出かけた自分を褒めたい。

帰る途中、背後にある東京タワーを撮る。
反対側のビルに写っている。

駅までの道のりをなんとなく撮る。
ただ撮るのも面白味がないから、ピクチャーコントロールをサイレントにして設定を少しいじって撮ってみた。

彩度低めな写真はあまり撮っていない。
モノクロよりも仕上がりが少しやわらかめ。
信号待ちのあいだ。
赤羽橋という場所は、一年に1度も立ち寄ることがない。
桜を撮りにきたときは大門から芝公園を抜けていくルートを使っていた。
この辺はなにがあるのだろう。
彩度低めな東京タワーで終わり。

友人に言わせれば、わたしはおかしい部類に入るようだ。
写真を撮るために早起きしてあちこち移動すること、一度の撮影で何百枚も撮ることが普通じゃないそうだが、友人たちは相変わらずだなぁと優しく笑ってくれる。懐の深い友人たちである。感謝。写真を撮るわたしを肯定して、受け入れてくれているのがとてもうれしいことだ。
感謝の気持ちを込めてというわけではないが、ときどき友人の子たちのポートレートを撮ったりしている。喜んでくれるのと、わたしもポートレートの練習になるからwin-winな関係だ(と勝手に思っている)。

ポートレートを練習しても、どこかに披露することは多分ないけれど。
風景と、人と、両方を思うように撮れたら楽しいだろうなというただの自己満足の世界でもある。
自己満足でも、思うままに自由に楽しく写真を撮れていたらそれでいい。


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