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島那三月
2020年11月28日 01:53
「ノートを閉じている今、不思議と目に浮かぶのは、見知らぬ人々の生活を記した筆圧の弱い字より、その字を次の字へとつなぎあわせている余白の部分だった。」(本文114頁)久しぶりに青山七恵さんの作品を読みました。読んでみて思ったのは、やっぱり僕はこの人の小説が好きなんだなぁということでした。独立した風景が淡々と連続するだけではあるものの、読み取るべきは登場人物の心情だけでなく、その風景と風景
2020年11月11日 01:34
いつのまにか今年もあと2ヶ月を切ってしまいました。世間はコロナによって新しい社会の形を見直されつつも、なんとか一年間に幕を下ろそうとしています。今年はいろいろあって、個人的に一番大きな出来事だったのは、仕事を辞めたことでした。今もまだふらついた感じに生活していますが、その中でも本を読んだり小説を書いたりと、気長に生きながらえている次第です。今日は久々に本の感想を書いていこうと思いま