見出し画像

「アップルパイの午後」座談会🍎|演出家編①

2023年5月某日、都内某所にて 「アップルパイの午後」座談会 を開催しました!

既に役者編は全5回をお届けしました。
▼役者編はこちら🥧

本日より 「アップルパイの午後」座談会 演出家編 を同じく5回に渡ってお届けします!
座談会進行は、「稽古場観察日記」のお届けもつとめます佐々木明音です。


───それでは、演出家のお二人にもお話をお伺いしていきたいと思います。よろしくお願いします。

翠月・池田:よろしくお願いします!

───今回、尾崎翠作品の中でも「アップルパイの午後」を原作に選ばれたのにはどのような経緯がありましたか?

翠月:戯曲形式で書かれた作品であるにも関わらず、上演回数がほとんどなく、ストレートプレイでは(今回が)初めてだというところに着目しました。戯曲形式で書かれているなら、演劇にしようぜ、っていう。

───なるほど。さらに、今作は翠月さんが脚色されての上演ですが、それはなぜですか?

翠月:原作は短編だから、とても短い作品なんですよね。もともとは、二人芝居の朗読劇として、小さなカフェとかで上演しようかな、なんて考えていたんですけど。
それとは別に、衣穂(池田)と企画やりたいねって話していて。作品を選定するなかで、もともと私がやりたいと思っていた「アップルパイの午後」を提案してみたら、いいね、となって、やることになりました。
ただ、二人でやるなら、一人でやるより公演の規模を大きくしてもいいし、もっと現代で上演する意義を考えたいと思い。0からつくれる部分、衣穂と私の創作力を活かせる部分もあるんじゃないかなと思って、脚色しました。

───そんな脚色された脚本を読んで、池田さんははじめどのように感じられましたか?

翠月:プリン食べながら読んだよね。

池田:あー! そうでしたね。
私はずっと、ひとみん(翠月)の本が好きで。言葉遊びというか、韻を踏む台詞が、その入れ方が素敵だなと思っていて。今回の作品でも、とてもおもしろい言葉遊びがあるし、なおかつ、原作部分からのインスピレーションを経て、という感じが印象的で。
最初書き加えると聞いたときは、正直、どうしてもやっぱり原作部分と浮いてしまうというか、違和感が出てきてしまうんじゃないかな、と思っていたんだけれども、全然、むしろ良さを引き出しているな、と思いまして。
まあ、でも……「難しいなこれ……」というのが正直なところですね。(笑)「どうやるんだ!?」と、楽しみに思いました。

───出来上がった脚本を読んで、池田さんからの指摘や注文はあったんですか?

池田:(翠月に)そんななかったよね?
正直なことを言うと、読んだだけではあまり分からなくって!(笑)
ひとみんから「直すところあるかな?」「もっとこうした方がいいかな?」って相談も受けていたけれど、「いや、やってみなきゃわかんねえ!」って(笑)
とりあえず、私はこれ(脚本)好きだし、とりあえず稽古してみよ! って感じでした。

翠月:あれは助かったな~。

……


今回はここまで。次回の更新では、
・演出の二分化について🎭
共同演出をするに至った創作秘話が明らかに!
お楽しみに。

佐々木明音


翠月瞳自主企画vol.2
「アップルパイの午後」

尾崎翠の代表作『アップルパイの午後』
共同演出・生演奏で舞台化!
モダンとクラシックの融合を試みる新たな挑戦。

2023/6/16(金)~6/18(日)
@スタジオ空洞(池袋駅、西口徒歩7分)

🍎チケット予約🍎
ticket.corich.jp/apply/261098/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?