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文学好きの楽園~初めての「文学フリマ」感想

「文学フリマ」に行ってみると…

 日曜日(11/20)に、前から気になっていた「文学フリマ」というイベントに、初めて行ってきた。

 文学フリマというのは、その人(その団体)が「文学と思うモノ」なら何でも売ってよいフリーマーケット。なんと、入場無料だ。全国各地で開かれている。東京でも、毎年、春と秋に開かれるみたいで、その「秋」が昨日だった。

 初めて行ってみての感想は…
 買う人も売る人も文学好きしかいない
~ここは文学好きの楽園ですか?~という感じだ☆

隠れ目的は…

 「行ってみたい」と思ったのは、もともと私は読書好きなので、単純に「面白そう」というのもあったけれど、今回noteから支援してもらってアナログカードゲームを作るのにあたって、「どこかいい印刷会社ないかなぁ?」という気持ちで、印刷会社探しをしたいという目論見もあった。
 条件だけならググればいいけれど、印刷会社の雰囲気とかカラーが肌感覚として感じ取れるのではないか?とも思った。
 出店サークル名(団体名)のリストを見ると、「○○印刷」というのも結構あったので、もしのぞいて見て暇そうで相談できそうなら、私が作りたいカードの話を聞いてもらって、なんなら見積書を頼むくらいまで話しておける会社があるといいなぁ~と思っていた。
 なので、「作りたいモノ」というメモと、簡単に説明するための方眼紙でのカード試作品何枚かも持って、「いざ!」と行ってみた。
 が…なんか、そういう感じではなかった。
 行く前のイメージでは、印刷会社も「印刷相談承ります」みたいなのぼりを立てて呼び込みをしているイメージだったけれど、そんな所はなかった。(初めて広い会場を見て回って見逃していただけかもしれないけど(^^;))

 「文学フリマ」の全体的なムードは、「文芸部を集めた文化祭」。
 どの店も色々なモノを売ってはいるのだけれど、商業的な匂いがまるでない。赤字覚悟で出店しているサークル(団体)が多いような感じもする。
儲け抜きに文学を愛でる雰囲気が心地よい。
 文学好きには、「ここは天国ですか?」というくらい「文学好きな匂い」が広がっている会場だ。左右の店をグルグル向いて「うわぁ~♪」と歩いて回って、あっという間に時間が過ぎてしまった。

↑「文学フリマ」で買ったモノやもらったモノいろいろ

欲しかった「レンタルなんもしない人の話<非公認>」

 もともと「これは絶対ほしい」と思っていた、「レンタルなんもしない人の話<非公式>」は、「絶対ほしい」と一番に行ってGETしたが、あとは面白そうな本は立ち読みさせてもらったり、話を聞いたりしてウロウロとして過ごした。
 「レンタルなんもしない人」については、ドキュメンタリーで見て、面白いことをしている人だと思って、増田貴久君が主演したドラマも見てしまったし、「レンタルなんもしない人」が書いた「レンタルなんもしない人のなんもしなかった話」という本(晶文社)も読んだ。
が、確かに「借りる側」の話はわからない。今回の本では、「レンタルさんに依頼をしたことがある人、レンタルさんのツイートを見るのが好きな人、レンタルさんを大学院で研究してる人、いろんな22名がレンタルさんについてすきに書いている」とのこと。
 今回の文学フリマに出店しているサークル「Piano:Forte」(ねこさん)は、Tweetで、「レンタルなんもしない人をレンタルしようとしたら、テレビ取材の打診が来たけれど結局取材はなくなった」ということを呟いていて、そのいきさつが、「私が同じ立場でも、そう思いそう」と思えて、「この方の感覚で書かれた本なら読んでみたい」と思っていた。
 それに加えて、今回の、レンタルさんファンブックのような非公式本を売るのにあたって、レンタルさんに「売り場に一緒にいてほしい」という依頼をしたら、最初はOKだったけれど、「やっぱり売り場にいると公認感が出るから」という理由で断られたこと、それでも断られたことについて「確かに、『なんかイヤ』を思うのはわかる」と納得するような感覚も好きだ。
 商業ベースにのるような本なら出版社が出版していそうだから、「文学フリマ」ではそうじゃない本にこそ価値があるように思う。
 「レンタルなんもしない人を借りた人の話」は、たぶん「レンタルなんもしない人自身の話」よりネタ的には弱い。しかも、今回の著者のように「特に思い入れがないけれど、だからこそ頼んだ」というような、エピソードに何のインパクトがない場合は、特に。
 でも、現実って、そんなものではないか。
 読んでもオチもないような話かもしれないけれど、「レンタルなんもしない人」側のドラマチックな人生ではなく、「レンタルなんもしない人を借りる人」側の、出版社が出版しようなんて思わないようなほのかな話を読んでみたい、と思った。
 売り切れていたらイヤだなぁ~と思っていたけれど、あった!
 それをGETしたら、あとは「仕事が済んだ後」のような気分になってしまって、ただウロウロとしてしまった。

面白かった「縦読みレシート」

 面白かったのは、「縦読みレシート」。パソコンで好きな言葉をカタカナで入力すると、縦読みするとその言葉になるレシートが印刷されて出てくる、という。
 お値段、なんと10円。
 コロナで学園祭がなくなってしまった学生さんが出店している、という。
 確かに、学園祭っぽい。面白かった。値段と合計金額も、適当だけど意味があるような気がする。
 ただの数字でも、7が並んでいると「ヤッター」という気持ちになるのが不思議だ。なんだろう?この「7の魔力」みたいな刷り込みは。同じ数字でも、4と7の格差はすごい。

↑ 縦読みレシート~「ゆるいひらがなパズルゲエム」で作ってみた♪7が並んだ☆

noteも出店していてビックリ!

 なんと、noteも大きな机で出店していた。マンガの原案の企画などを求めているようで、行列ができていた
 面白そうだ。
 すごく面白そう。私も何かアイデアを出してみたいくらい。
 でも、今は支援が決定した「ひらがなパズルゲーム」を作ることが最優先(o^-')b
 あとから確認すると、先着順で無料でnote特製トートバッグがもらえたらしい。確かに、トートバッグらしきモノが重ねてあった。何かしないともらえないのかと思っていた。もらえないか、聞いてみればよかった…(´・ω・`)

まとめ

 何はともあれ、「文学フリマ」は面白いイベントだった。またぜひ行ってみたい。そしていつかは、自分が文学だと信じる何かをひっさげて出店してみたい(`・ω・´)b

↑また来年~次回は5月☆


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