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十六夜杯☆短歌☆勝手に御月賞

  「十六夜杯」、文化祭のように楽しませていただきました。素敵な作品がたくさんあって、すごく心の栄養になる感じでした♪
 グランドフィナーレも感動的でした(>▽<)参加者全員の名前をエンドロールにしてくれるというのが、すっごく「みんなの」感があって…(´;ω;`)ウルル参加できて、よかったです☆

 そんな素晴らしいグランドフィナーレも迎えた後で~遅いかとは思うのですが…下書きまではして「最後に読み直してから」と思ったまま、しまっておいていた「勝手に賞」の「勝手に御月賞」、どうしようかと思ったのですが…遅ればせながら、そっと出させていただきます<(_ _)>
 素敵な短歌はたくさんあったのですが、特に次の3首がイイと思えたので、誠に勝手ながら、私が好きだと思った作品を「勝手に御月賞」とします☆受け取って下さったら嬉しいです(*'▽') 

目次

  1. 一番好きな短歌 
    ・登山道亡き父に似た人探す癖のなおらず三度目の秋

  2. ☆二番目に好きな短歌
    ・カラカラと棹をしならせリール巻く君の上腕二頭筋 スキ

  3. ☆三番目に好きな短歌
    ・星屑を煮つめたワイン飲み干せば時空は歪む銀河のほとり

☆一番好きな短歌 

登山道亡き父に似た人探す癖のなおらず三度目の秋


 理由は…
 同じく3年前に父親を亡くした私にとって、とにかく衝撃的な短歌でした。心の深いところにグッと腕をつっこまれてギューッと心を絞られる感じ。強い言葉を使っているわけではないのに、心に刺さる感じ。なぜ?という理由はわからないけれど、心をぎゅっとつかまれた短歌です。心の芯にストレートに刺さりました。
 今回の十六夜杯は、偶然この短歌を見かけて、涙があふれ…絶対に「勝手に賞」を差し上げたい、と思っていました。
 「審査員賞」受賞なさっているのを見て、嬉しかったです。おめでとうございます☆

☆二番目に好きな短歌

カラカラと棹をしならせリール巻く君の上腕二頭筋 スキ


 理由は…
 リズムがいいのと、ずーっと続けて読んでいって、最後に一呼吸おいて「スキ」と呟く感じが、内容からだけではなくて言葉の並べ方でも表現されている感じが、短歌のよさを余すところなく使っている感じで、グッときました。
 秋空に、しなる竿の先にピチピチとした魚が水を散らしてはねて、秋の日に魚がキラキラしている様子~それを釣った彼も眩しく見えて「スキ」という感じ。いいですね♪
 この歌も「審査員賞」受賞なさっているのを見かけました。おめでとうございます☆


☆三番目に好きな短歌

星屑を煮つめたワイン飲み干せば時空は歪む銀河のほとり


 理由は…
 なんといっても、他にない独特な世界。言葉として「ワイン」とあるだけではなく、短歌全体から漂うJAZZY感。ムードがあって、この短歌全体から、酔わせるような雰囲気が漂っている感じ、ワインの香りが漂ってきそうな感じが好きです。「秋の夜長」感もあります。言葉で酔わせる短歌。好きです。

素敵な短歌、ありがとうございました<(_ _)>