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東京ディズニーシーの開園後に追加されたアトラクションは全て既に海外のディズニーパークにあるものというお話

どうも、ゆで卵をめんつゆに漬けとくと保存期間がちょっと伸びるのでおすすめです。みつきです。

さて今日は前回ちょっと触れた記事執筆時点(2023年5月)時点では「東京ディズニーシーの開園後に追加されたアトラクションは全て既に海外のディズニーパークにあるもの」という話をしていきます。果たして本当に合っているのか、1つづつ確かめながら見ていきましょう。

というわけで東京ディズニーシーが開園した2001年から2023年までの間に、リニューアルではなく新たなアトラクションとしてオープンしたものを羅列してみました。

はい。さすがオープンから20年以上経っているだけあって結構ありますね。なおいくつかのアトラクションの名前は赤くしてあるんですが、これは既にパークに存在したアトラクションに何かしら手を加えてオープンさせたもので、今回の検証対象からは除外します。あくまで更地に1から作られたアトラクションだけを見ていきましょ。

ではまず古い順から、東京ディズニーシーに一番最初に追加されたアトラクションは2005年にオープンした「レイジング・スピリッツ」でした。火の神と水の神の怒りによって捻じ曲がったレールの上をトロッコに乗って駆け抜けるジョットコースタータイプのアトラクションで、東京ディズニーリゾートで唯一縦一回転ループのシーンがあるのが特徴です。

"Indiana Jones et le temple du Peril" by vsalakadula is licensed under CC BY-NC-ND 2.0.

こちら元になったのは1993年にディズニーランド・パリにオープンした「インディ・ジョーンズと危難の魔宮」というアトラクション。遺跡を駆け抜けるというコンセプトやコースレイアウトは完全に一緒で、あの縦一回転ループも存在します。違うのは火の神や水の神などは存在せず、インディ・ジョーンズが調査中に失踪したという遺跡をゲストが探索するというもの。なおインディ・ジョーンズ本人はこのアトラクションの何処にも登場しません。これは東京ディズニーシーのアトラクションの「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー」との大きな違いですね。

次は2006年にオープンした「タワー・オブ・テラー」。オーナーが失踪した曰く付きのホテルを舞台に、エレベーターに乗って激しく上下する奇妙な体験をするアトラクションです。

"Twilight Zone Tower of Terror" by Sam Howzit is licensed under CC BY 2.0.

こちら元になったのは1994年にディズニー・ハリウッド・スタジオにオープンした「トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラー」というアトラクション。曰く付きのホテルが舞台である点やエレベーターで激しく上下を繰り返す体験などは同じですが、こちらはアメリカの歴史あるドラマシリーズの「トワイライトゾーン」がテーマのストーリーとなっています。なお東京ディズニーシーのタワー・オブ・テラーの形状はディズニー・ハリウッド・スタジオのものよりも2004年にディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーにオープンしたものに似た形となっております。

↓タワー・オブ・テラーについて詳しくはこちら

次は2009年にオープンした「タートル・トーク」。ディズニー・ピクサー映画「ファインディング・ニモ」に登場するウミガメの「クラッシュ」との会話を楽しむことができるアトラクションです。

"Turtle Talk Sign Living Seas Epcot Center" by mrkathika is licensed under CC BY-SA 2.0.

こちら元になったのは2004年にエプコットにオープンした「タートル・トーク・ウィズ・クラッシュ」というアトラクション。正直シアタータイプのアトラクションなので内容自体は何処のパークのものも変わらないんだけど、エプコットには巨大な水族館の施設があり、その施設内にいるクラッシュと会話することができるという内容となっております。対して東京ディズニーシーでは豪華客船の「S.S.コロンビア号」内の窓から海のクラッシュと会話するという内容になっていますね。

次は2011年にオープンした「ジャスミンのフライングカーペット」。ディズニー映画「アラジン」に登場するジャスミンの宮殿を舞台に、魔法の絨毯に乗って飛行する体験を味わえるアトラクションです。

画像出典:Disney Parks After Dark: The Magic Carpets of Aladdin at Magic Kingdom Park | Disney Parks Blog https://disneyparks.disney.go.com/blog/2015/07/disney-parks-after-dark-the-magic-carpets-of-aladdin-at-magic-kingdom-park/

こちら元になったのは2003年にマジック・キングダムにオープンした「アラジンのマジック・カーペット」というアトラクション。魔法の絨毯に乗って飛行するというテーマは同じですが、中心には巨大な魔法のランプがあったりとアラジン要素が強いのが特徴です。

↓ジャスミンのフライングカーペットについて詳しくはこちら

次は2012年にオープンした「トイ・ストーリー・マニア!」。ディズニー・ピクサー映画「トイ・ストーリー」のキャラクターと一緒に3D映像を活用したシューティングゲームを遊べるアトラクションです。

"Toy Story Midway Mania" by Castles, Capes & Clones is licensed under CC BY-ND 2.0.

こちら元になったのは2008年にディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーとディズニー・ハリウッド・スタジオにオープンした「トイ・ストーリー・ミッドウェイ・マニア」というアトラクション。名前はちょっと違いますが内容は同じです。ただトイ・ストーリー・マニア!はそれぞれのパークのエリアによって異なる施設がテーマとなっております。例えば東京ディズニーシーなら20世紀初頭のニューヨークを舞台にした「アメリカンウォーターフロント」に合わせて当時の遊園地をイメージした外観になってますよね。

次が現時点での最後のもので、2019年にオープンした「ソアリン:ファンタスティック・フライト」。航空技術に尽力した人々を称えた博物館から世界中の空へと飛び立つアトラクションです。オープンから数年経った現在でもかなりの人気がありますね。

"Soarin' Over California" by HarshLight is licensed under CC BY 2.0.

こちら元になったのは2001年にディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーにオープンした「ソアリン・オーバー・カリフォルニア」というアトラクション。実は東京ディズニーシー自体と同じ年にオープンしたこちらのアトラクションですが、当初はパークのテーマに合わせてカリフォルニアの有名な観光地の上を飛行する内容となっていました。これが2016年に上海ディズニーランドがオープンするのに合わせて世界各国の風景へとアップデートされ、その後東京ディズニーシーにも導入されました。

以上、現時点では東京ディズニーシーの開園と同時にオープンしたアトラクションが全て既に海外のディズニーパークにあるものということはとりあえずわかっていただけたんじゃないでしょうか。なお『現時点』としつこく言っているのは、2024年にオープン予定の新テーマポート「ファンタジースプリングス」のアトラクションは全てまだ何処のディズニーパークにもオープンしていない全く新しいものが作られることが決定しているからです。というわけでこのネタあと1年くらいしか使えないんだよね。

それに既にあるものを使い回していると聞くとなんだか手抜きをしているように感じるけど、東京ディズニーシーの場合は他のパークに既にあるアトラクションのゲストからの評判を考慮した上で、東京ディズニーシーや日本人の感性に合うように十分なローカライズを行ってから導入しているように感じます。これに関してはアトラクションごとに話した方が分かりやすいのでぼちぼち書いていこうと思うよ

さて今日はここまで、なお東京ディズニーシーと同時にオープンしたアトラクションは全部で23もあったんだけど、その中で他のディズニーパークに既にあるものを導入したのはなんと2つしか無かったりします。ここら辺もおいおいどっかで話しますね。ではでは。

〜note限定おまけ〜

んじゃあ逆に東京ディズニーシーに既に存在するアトラクションに何かしら手を加えてオープンしたものは全部オリジナルなのか?という話、要は本文中の表で赤文字だったものたちの検証ですね

まず2007年にオープンした「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」はその前にあった「シンドバッド・セブン・ヴォヤッジ」の装飾や楽曲を変更したもので、シンドバッド・セブン・ヴォヤッジ自体が東京ディズニーシーオリジナルのアトラクションなのでオリジナルです。

次に2008年の「ザ・レオナルドチャレンジ」もアトラクションの舞台となっている「フォートレス・エクスプロレーション」自体が東京ディズニーシーにしか無いのでオリジナル、2015年の「マーメイドラグーンシアター/キング・トリトンのコンサート」も、開園当初から演目が行われている「マーメイドラグーンシアター」自体が東京ディズニーシーにしか無いのでオリジナルです。

最後に2017年にオープンした「ニモ&フレンズ・シーライダー」は、ライドシステムの流用元となった「ストームライダー」が東京ディズニーシーにしか無かったのでオリジナルです。なおニモ&フレンズ・シーライダーは映像自体も東京ディズニーシーのためだけに作られたもので、ピクサーのスタッフが直々に作った本物のファインディング・ニモの世界だそうです。いやー貴重ですね。

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