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 この町の朝は心地よい。トルコ、サフランボルの朝食。

 外はもう明るい。1階のドミトリー部屋からは旅行者の音が聞こえてくる。


 イスタンブールからバスで約7時間。昨日到着した私達は、この町のやさしい雰囲気にどっぷりはまってしまったのです。
ロータリーには黄色いタクシーが数台停まっていてなんだかかわいいし、運転手はベンチに座りお客を探す気はない。


 朝のひかりが部屋に入る。木枠の窓の向こうには茶色い屋根の古い町並みが広がる。家がかわいいし、町がかわいい。

 ベットでごろごろしていると朝食の香りがしてくる。食堂ではテーブルいっぱいに食べ物が置かれ、テーブル脇の窓には花柄の薄いカーテンがかかり、朝のひかりに色をつけている。

 朝食を食べながら、「今日は何をしようか」と予定を考える。予定があっても無くてもいい。そう思える町。そう思える朝。

 さて、なにしようかな。

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