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続編・新人研修総仕上げ、128名で行ったフルオンライン研修で見えた最も大切なこと。

※前編はこちら(『新入社員128名に向けてMicrosoft Teams・Zoomを活用して8日間導入研修をやり切って分かったこと。』)になります。
ぜひ、ご覧ください。

■新人研修前半戦を終え、現場配属2週間後に実施したグループワーク

8日間の新人研修前半戦の総括と、新たに「初心を刻む」目的で新人研修の後半戦「グループワーク」を行いました。
6人ごとの新入社員のグループに4~5年目の先輩社員(アドバイザー)を1名ずつ交え、
「社員としてのあり姿」と「会社に貢献したいこと」を3日間かけて考え抜くグループワークとしました。
集中力を高め続けるための工夫として、成果物を競わせる要素を取り込みました。20グループを5ブロックに分け、予選トーナメントを実施。そのあと決勝トーナメントで投票を行い、「ベストラーニング賞」を決める仕組みとしました。

過去ずっと、集合研修で実施していたものをオンライン化することへの抵抗と不安は強くありました。例年どおり、研修施設で開催できるいつかを待つことも考えましたが、入社以来ずっと在宅勤務となっている新入社員が、一日も早く先輩社員を含めた「仲間」をつくれるよう、思い切って開催を決めました。

■全員テレワークでグループワークなんてできるのか?…出来るかどうかではなく、やるしかない!

まだ出社もしていない新人同士に加え、更に顔を見たこともない先輩社員がオンライン上で急にグループワークしてうまくいくのか。在宅とはいえすでに現場配属されており、部署からの電話やメールなど意識を取られてしまわないかなど、本当に様々なことが頭を駆け巡り、心配は尽きませんでした。

一方、準備を進める中で、ポジティブに確信しはじめていたことが1つあります。
それは先輩社員の全面的なサポート精神。事務局と先輩社員との事前の打ち合わせをとおして、「これは、きっと大丈夫」と少しずつ思えるようになりました。

■トライして見えた、場所やツールよりもっと大切なもの

研修の実施場所やツールの工夫よりも大切なもの。青臭いですが、それは、「仲間の成長を支援したい」という、社員の強い思いでした。

グループワークでは、先輩社員みずからが「新人」の経験者として、当時の感想などを踏まえて話すことで新人の緊張も解け、姿勢も変わりました。
環境はだいぶ違って特殊だけど、先輩社員は自分が歩んできた道だからこそ、新入社員の不安な気持ちを理解できる。理解して、新入社員の会話をあたたかく見守る。そんなスタイルは、研修所でも、オンラインでも、かわりませんでした。

また、新入社員自身もリモートワークながら現場をすでに経験していることもあり、自分が会社に対してできることってなんだろうか?と考えはじめていました。不安なことも含めて今の素直な気持ちを共有することで、なぜこの会社で働くことを選んだのか、考えを深めていきました。また今回、新入社員は「オンラインだからこそ、より主体的に発言すること」を意識して取り組んでくれたように思います。

不安だったオンラインでの関係構築は、杞憂のようでした。仲間や先輩と画面を見つめながら考える時間は、思っていたよりも密度の濃い時間になったようです。

後半戦を通じて生まれた先輩社員との斜めの関係。大型連休に挟まれた勤務日にも、自発的にフォローアップミーティングがされていました。大変な時だからこそ後輩を支援したいという思いに頼もしさを感じ、実施を急いで良かったーと、あらためて思いました。

■最後に…

まず初めに、初稿となりました前回の記事に多くの反響をいただいたこと、感謝申し上げます。
多くの人の協力を得て、新人導入研修オンライン化をすべて成し遂げることができました。

前回の投稿、今回の投稿が、コロナ禍での企業研修で同じように悩む方々にとって少しでもお役にたてることがある記事となれば幸いです。

研修スタイルにも変化が求められる中、今後も様々なチャレンジを行い、取り組みを発信していきたいと思いますので、引き続きご覧いただけると嬉しいです。