「無限大な夢のあとの何もない世の中」ってこれ、今の俺たちじゃんか……
俺たちが聞いたあの頃の「Butter-Fly」、何気なく最近聞き直してみたら、これって大人になっちまった俺たちの曲なんだって、気づいちまってさ……。
大人になった俺たちの歌「Butter-Fly」
無限大な夢のあとの 何もない世の中じゃ
そうさ愛しい 想いも負けそうになるけど
無限大な夢のあとの やるせない世の中じゃ
そうさ常識 はずれも悪くはないかな
一番のサビも、二番のサビも、大人になった俺たちのために歌われているようにしか見えない。
無限大な夢を見ていた子供時代の俺たち。でも、今目の当たりにしているのは「何もなくて」「やるせない」世の中なわけだ。こんなの3時間残業した後の夜道で聞いたら泣いちまうよな。
というか、実際に22時半の帰り道でこれを聞いてたら、この記事が思いついたんだ…。
キミって誰?まさか女じゃないだろう?
ゴキゲンな蝶になって きらめく風に乗って
今すぐ キミに会いに行こう
ウカレタ蝶になって 一途な風に乗って
どこまでも キミに会いに行こう
この曲、よくよく歌詞を読むと、ネガティブなワードが多いよな。「何がこの空に届くのだろう」「明日の予定もわからない」「曖昧な言葉って意外に便利」「期待してても仕方ない」……
でも、Aメロの「キミに会いに行こう」までは、すごくポジティブな言葉に見える。キミって誰だ?
「Oh my love」なんて歌ってるところもあるけれど、これ、女の子に向けた歌には見えないんだよな。
時間軸はあくまで今だ。
「忘れたほうがマシ」な「余計なこと」があるのも、
「ヒットソング聞きながら」「曖昧な言葉」を「叫んでる」のも、
大人になった今だろう?
今、俺たちはゴキゲンでウカレタ蝶になって、今すぐ会いに行かなきゃいけない。誰にだ?
「あの頃の俺たち」以外に誰がいる?
Stayしがちなイメージの翼。それでもきっと飛べるさ
無限大な子供時代は過ぎ去り、大人になった俺たちは、何もない世の中を行きている。
俺たちは「Butter-Fly」になってあの頃の俺たちに会いに行きたい。
Stayしがちでぎこちない翼でも、あの頃の俺たちに戻りたい。戻れるはずだ。
きっと。
諦めと嘆きと少しの希望。
あの頃の俺たちの神曲「Butter-Fly」は、
20年後の俺達のための曲だった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?