コロナ禍での子連れワーク
こんにちは、NPO法人子連れスタイル推進協会代表理事、子連れ出勤の研究者の光畑由佳です。自分で経営する会社で300人以上のスタッフが子連れ出勤をしてきた経験から、子育てと仕事を切り分けない働き方について、大学院で研究しています。
さて、新型コロナウィルス流行による、緊急事態宣言が発令される中、9月を迎えています。休校、または保育園の登園自粛依頼などの事情から、自宅でお子さんを見ながらの在宅ワークをせざるを得ない方も多くいらっしゃいます。
今日はそんなときのポイントをお伝えしたいと思います。
普段は会社で働いている方が、在宅ワークになった時の難しさと、それをどう克服するか。これは多くの方々がこれまで経験してこられたことだと思います。そこに加え、お子さんも同じ家の中にいる場合、どうすればいいのか?
ネットの使い方をどうするか、場所をどうするか、気分転換をどうするか。たくさん論点はありますが、根本的な課題としていちばん大きいことの一つは、お子さんの求めに応じて向き合うことが出来ない、親としての罪悪感ではないでしょうか。
この問題を解決する方法はいくつもあるのですが、その一つになるのは、お子さんの意識でしょう。
普段、仕事をしている親の姿を見たことがないお子さんの場合、なぜ親として自分に構ってくれないのか?というところが理解できません。とくに、小さいお子さんの場合はなおさらです。いつもと同じママなのに、どうして私と遊んでくれないの?答えてくれないの?と。
ですから、できるだけお子さんにも、いつもと違うモードなのだということがわかるようにすると良いでしょう。
例えば・・普段と違う仕事モードの服装にしてみる。いつもと違う仕事用のデスクを使う。メイクをしっかりしてみる。などなど。
そして、仕事をはじめる前に、お子さんに説明することも有効です。または、何かしらのちょっとした儀式のようなことをしてもいいかもしれませんね。このプレイマットを広げるのは、お仕事の時だよ、という風に。
親の仕事をしている姿を見たことがないお子さんは、どんな状況であろうが、親としてのあなたを求めても、それは当たり前のことです。
でも、例えば、自営でお店をやっているおうちのお子さんはどうでしょうか。親が仕事をしている姿を小さい頃から見ているので、親がお客様のお相手をしている時に、「ねえねえママ、遊ぼうよ」と割り込んではこないものなのです。
先日、私が経営する会社で子連れ出勤をしていたある母親に聞いてみると、「今、家で仕事をしていても、子どもはじゃまをしません」と言っていました。彼女は、「皆子連れ出勤をすればいいのにね。そうしたら、在宅ワークも楽になるのに」と言っていました。
つまり、自営のお店の子のように、親が仕事をする顔を知っている、ということなんでしょう。子どもは、私たちが思うより、ずっとしっかりしています。親が仕事をする姿を見せることは、せっかく子どもが居る場で仕事をする機会。せっかくなので、ポジティブに扱いましょう。とにかく隔離して仕事をするだけの選択肢よりは、少しずつ仕事をする姿に慣らしていくことも考えてみてください。
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