mitsuharu makita

A person who loves to think about naturalne…

mitsuharu makita

A person who loves to think about naturalness and artificiality.

最近の記事

トム・スコット=フィリップス 「なぜヒトだけが言葉を話せるのか: コミュニケーションから探る言語の起源と進化」

「意図明示コミュニケーション」が言語の起源に深く関わったとする仮説 関連性理論が論理的母体 「意図明示コミュニケーション」と「意図的コミュニケーション」との違いが肝 心の理論, オペラント条件付け 自然コードと慣習コード、伝達意図に埋込まれた情報意図、{信号/応答, 契機, 強要, 偶然}*{働きかけの設計, 反応の設計}のマトリクス 儀式化と感覚操作 文化的牽引因子(声調等)、等の概念ツール 大規模な集団で暮らすには政治等の必要性から、読心のような高度な社会的

    • ユク・ホイ「再帰性と偶然性」

      サイバネティクスの哲学的系譜が辿れる。 再帰性、偶然性、器官学、自然、有機体論等がキーテーマ。大文字の哲学者の援用&批判も多い。ウィーナー、シモンドン、カント、シェリングは土台に、リオタール、ベルクソン、そしてスティグレール。メイヤスーは批判的に俎上される。デリダやドゥルーズはほとんどスルー。ハイデガーとヘーゲルは援用されているがやはり私はヘーゲルがよく分からない。理解できても必須さが不明。 エンジニアとしてはここから何を引き出せるか。 宇宙技芸?なる概念から引き出すべきもの

      • グレゴリー・ベイトソン「精神と自然」

        精神の基準を探す旅。 1. 精神とは相互作用するパーツの集まりであり、差異が相互作用のトリガーとなる。また精神は必ずエネルギーを伴い、原因と結果の再帰的な連鎖が発生する。この過程の前後は「変換」関係と見做せる。変換はコード化。 2. 生命現象における2種類のストキャスティックな過程の合体。キャリブレーションとフィードバック。遺伝子レベルとソーマティック変異。トートロジックな発生過程。進化論と認識論の関係。メッセージ自体と、それのコーディングに関する別のクラス。ロジカルタイ

        • アニル・セス「なぜ私は私であるのか: 神経科学が解き明かした意識の謎」

          動物機械論(私たちが世界や自分について意識的な経験をするのは、体を通して体がある故起こる)の提唱 知覚内容とはトップダウンの予測であり制御された幻覚との主張 予測は未来のためだけでは無い ハードプロブレムは問題の立て方に問題があるため、リアルプロブレムに変換すべきであるとの提起 IITの素晴らしさと限界が提示され、フリストンらのFEPと予測誤差最小化の接続について述べられる 機能主義については懐疑的不可知論の立場 AI倫理については、欧州的価値観なのか警鐘多し「い

        トム・スコット=フィリップス 「なぜヒトだけが言葉を話せるのか: コミュニケーションから探る言語の起源と進化」