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就活で選択肢を狭めたくないというあなたへ

 人は今与えられている、今持っていると感じるものを失うが怖い(皆そう)。子どもとかそう。普段全然遊ばないおもちゃ。使わないなら誰かにあげてしまおうとした瞬間に惜しくなるし、あげたくないという気持ちになる笑

 特に高学歴で、大手に行くチャンスがある、選択肢があると感じているうちは、自分に対して権利が与えられているものと認識し、それをみすみす不意にするようなことは勇気が必要なんだ思う。

それは本当か?

 「選択肢を狭めたくない」「やりたいことを見つけた時にできるように選択したい」と言って今決める事を、さも決断を延命出来ているような口ぶりで話す人がいると疑問に思う。「それは本当か?」と。

 僕からしてみれば、やりたい事ができた時に、本当にチャレンジできるのか疑問である。もちろんチャレンジの種類にもよるし、社内で多くの部署があり幅広く事業をやっていれば、その範囲の中でのチャレンジは容易にできるだろう。異動や転勤によって自分のやりたい職に就くことは可能である。

 ただ、僕が感じている事は、それは「その会社の中でやりたいことを探す」という事に近い。

 例えば大手に行って、5年働き、土日休みで、ボーナスもしっかり3か月分でて、福利厚生もしっかりしている生活をしているとしよう。
 そのタイミングではもしかしたら、人生のパートナーや子どもを授かっている可能性もある。そう考えた時に、自分がやりたい事ができたと言って、今の年収や休日や生活を捨てて、その環境にチャレンジできるのか?という事である。

 選択肢を狭めないために会社を選んだはずが、気づけばチャレンジできない状況を自ら作り出し、その中で生きる事を余儀なくされる。

やりたい事は大人になれば見つかって、行動できるのか?

 これは幻想だと僕は思う。やりたいことは歩いてこない。
 社会人を見ていれば分かるが、やりたい仕事ができている社会人はほとんどいないと言ってもいい。

 働き始めると少なからずその会社に染まるし、物理的に時間は働く時間が多くなっていく。価値観は変化し、その会社で評価されるように変化が起きる(評価されないと辛いですよね。。。)

 そうなると自分のやりたい事は何だ?より、評価されることは何だ?という問いに変わっていってしまうし、それで評価されると、今度は評価されない事に恐怖を覚えてしまう。

 それと比べて学生生活、就職活動は非常に刺激的だ。大抵の企業は学生・就活生に対して開かれている(特に新卒採用している企業)。
 喜んで自分の会社の事を話してくれるし、疑問があれば教えてくれる。就職してからやりたい事を見つけようとしても、その時間は限られてしまう。

今やりたい事を見つけなければいけないのか?

 僕は同時にこれも思っていない。やりたい事がなければ、やりたくなるまで何をするか決める、もしくは、やらなければいい。でもその選択は一定の基準があると思う。

①人の目を気にして決定していない事
②2次的な情報に振り回されない事
③ワクワクする事をする事

 ①人は知らない間に人の目や体裁を気にしてしまう。「○○大学出てそんなちっちゃいベンチャーに行くの?」とか「親はどう思うかな?」とか頭をよぎることはある。でも最終自分の人生で自分がどう思うかを大切にできなければやりたい事やろうとしたときも結局そこが気になって行動には移すことができないだろう。

 ②就活は2次情報の宝庫だ。自分で確かめたわけでもない、どこの誰かもわからない人の情報が出回っている。でもこれだけは言える事が有る。世の中的にブラック企業と言われるような会社であっても、楽しく働いている人は必ずいるという事である。

 ③正直、表現は人それぞれだと思う。「美しい」「楽しい」「ゾクゾク」「ギラギラ」「燃える」「真剣になれる」「没頭できる」みたいな感じだとは思うが、自分の感情に素直になるという事が重要。やりたい事は自分の中から湧き上がってくるもので、それを肯定できないと湧き上がってきたときに蔑ろにしてしまう。

今以上に背負うものが少なくチャレンジできる事はこの先ほぼない

 簡単に言うとこういうことだと思う。今が決断するにあたり一番身軽な状態だと認識することが重要。所謂、三トウ(倒産、投獄、闘病)でもしない限り、老後になるまで制約は増え続けると思った方がいい(老後も老後である)。

 今は誰の制約も受けることなく、どんな会社にもアクセスする事ができる。ネットで検索すれば連絡先は出てくるし、会社名本名を明かしてTwitterをやっている採用担当・人事の方だって沢山いる。

 与えられている機会に満足することなく、自ら機会を作り、やりたい事を待つのではなく、見つけに行く選択肢もみんなの目の前に広がっていると思う。

 就活の仕組みに乗るかどうかはみんなが知らない間に選択している事の一つだと思う。そこを疑える力はみんなの主体的な部分をきっと刺激すると思うし、その刺激はきっと自分のやりたい事を引き寄せる。

読んでいただき有難うございます。

Twitterもやってます。

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