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採用人事が裏でやってること その①

 学生たちからすると、「そこでそんな事まで考えて学生と向き合ってるんですね!」と言われかねない内容になるかもしれませんが、人事側ではそれぐらい学生の就職活動を考えているし、真剣です!という部分を知って頂きたいと思いました。

 また、これを知らないことは学生側からするとすごく不利な状態(人事側のいいように決断させられる)になる可能性も有ると思うので、是非テクニックとして有る事を知って頂きたいと思い、書こうと思います。

 書いていて、長々してしまいそうなので分けて公開しようと思います。


十人十色

大学ごとに色はある

 学生側からすると感じないかもしれませんが、人事側としては定性的に感じている大学の特徴があります。それは固定観念みたいなもので、入社した社員や、今まで出会ってきた学生が辿って来た選考ルートを把握しているので、その大学を選択する学生のパターンを何となく掴んでいます。

 例えば○○大学は公務志望が多く堅実な考え方をする、△△大学はイケてる雰囲気が好きで自然とマウンティングする事に慣れている、▢▢大学は✕✕大学落ちて通っている人が多いから少々劣等感が強い、☆☆大学は付属校があるから内部進学組と外部受験組で思考に差がある等です。(書いてる自分を学生の立場で見たら怖い笑)

 これはあくまでもパターンという話なので、全員をカテゴライズして判断している訳ではありません。ただ、当てはまる事象が起きると納得はしています。
 そういった経験の蓄積があるので企業は相性がいいと判断した大学や団体ごとに説明会に行ったり、独自の採用ルートを持っていたりします。

履歴書1

履歴書から見えるもの

 手書きの場合、最初に見るのは字です。キレイかどうかももちろん重要ですが、一生懸命書いてくれているかは重要です。
 また、学歴の部分も付属校に通っているのか、浪人しているのか、編入しているのかは情報として見ています。それによって親の意見がどれぐらい学生の意思決定に反映されそうか、箱入りで大事にされてきたのか、自身で意思決定してきた経験がありそうなのか等を推測することができます。
 一種のプロファイリングみたいなもので、あくまでも仮説として設定しておき、実際面接や面談で話した時に確かめていきます。
 これは長く採用を続けていて、仮説検証のデータが多い担当者ほど精度が上がっていきます。

理性感情2

頭握りと心握りが大事

 就活軸というのを面接や面談で多く聞かれると思います。それは学生自身が過去の経験や就職という現実を頭で考えた時に自社がマッチしているのかという部分です。
 その内容が自社が本当に大切にしている部分で、学生にとっても大事そうであれば問題ないのですが、学生に映っている自社の魅力が見て欲しい部分とは違ったりします。
 よくあるのは、「①大事にしている理念や考え方がある→②社員を大切にしていて福利厚生も充実している」という順番ですが、「①人を大事にしている会社に入りたい→②福利厚生が整っている会社」という順番だと、人を大切にしている事には変わりないですが、順番が違うだけで判断基準が変わってしまい、意図しない結果を生む事が有ります
 たからこそ学生の軸と企業側が見て欲しい部分は擦り合わせる必要があります

 そしてもう1っ点、頭で考える部分も重要なのですが、心の部分も重要です。例え頭で考えて就活軸と一致する会社でも、「なんか嫌だな」とか「この雰囲気で本当に働けるのかな」とか「活躍できるイメージがない」というのは心も判断しています。
 心と表現しましたが、印象や感情のようなモノです。印象や感情は蔑ろにしていいものではありません。言語化できていないかもしれない領域で「全体感」をもって判断してくれているのです。

 例えば異性の顔を見た時、直ぐにタイプかどうかの判断ができますよね?
それは今までの経験でどんな人達が自分にどう関わってくれたかのデータベースがあって、それをベースにタイプかどうか判断される。いわば印象や感情は潜在的な自分の判断基準という事です。
 この両輪が合致して初めて、その会社で困難な事が有っても踏ん張って成長していけると考えています(個人的見解かもしれない)。

 頭で入社する人は頭で辞めるし、心で入社する人は心で辞めます(辞めることが悪いというわけではない)。でもこの両輪があればどちらかで辞めたいと思ったとしても、どちらかで踏ん張ったり、何かあった時に立ち返れる場所になると思います。なぜ入社したのか、何をするためにこの会社を選ぶのかは言語化し、自分の感覚的な部分も大切にしましょう

ジョギング

つづく

どうでしたか?
まだ書こう思っている内容があるので続きますが、僕らは就活生の事をこんなにも考えているのです~~~!!(分かって欲しい~~~)

でも世の中には、自社に入社してくれればいい、短期的な数字さえ立てばと思い、目の前の学生の人生を「利用」してしまう人も残念ながらいるかと思います。

迷ったり悩んだりしたときは、しっかり自分の軸を確認してみて下さい。所詮、人事や採用で会う人達は、学生の皆さんの人生を歩んでいるわけではありません。自分の人生に責任を持てるのは自分です。

取り入れるモノ・取り入れないモノ自身で判断し、自分で決める就職活動をしていただければと思います。

Twitterやってます。

以上です。

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