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自己紹介しない自由と研修設計

自己紹介が苦手だ、と以前noteに書きました。

「自分のことを知ってもらう努力」という点から考えると、それを放棄してるのかもしれないけど、「自分を売り込む」のが苦手なのかもしれないなぁ、と思います。

友だちって、自分のこと売り込んでなるものじゃなくて、砂場で遊んでたら「まぜて」とか言いながらなるものじゃないですかね、、、

一緒に遊んでるうちに、「また、会いたいね」となって連絡先交換したりする。

そんな感じでいいなぁ、と思ってて。

とはいえ、
お仕事をしていく中では、自己紹介が必要となる場面があって、その時用のプロフィールというのはいくつか持ってます。

これも、なんか自分で書くのかーと思うと恥ずかしくて、人様に書いてもらったものちょこちょこ直しながら使ってます。

パッとお見せして、あとは気が向いたら読んでください、ぐらいでいいかなと思ってて。

よくワークショップやセミナーの最初に自己紹介をすると思うんですが、
人の記憶というものの構造上、それってすごくもったいないなーと思うんです。中には本題とは関係ない長〜い自己紹介が続いて、どのぐらいしゃべるんだろう?と時計を見ちゃうことも。

私は販売会社で企業セミナーや研修をずっとやってきました。
ある成果を出すことが目的なわけで、
相手の行動を引き出せなかったら意味がない。行動変容して、成果を出す。

聞いたことは3日で半分以下、21日でゼロになると言いますが、この情報社会においては加速していると思います。

となると、脳が記憶として残す選択のなかに
どう入り込むかが大事。

講座は、最初と最後とピークポイントしか覚えてないものだから、その最初に長々と自己紹介するのは記憶の構造上もったいない。

本題に関係ないことを話されると、何を聞いたらいいのか、わからなくなる。
そもそも、企業の研修などは本人が学びのためにお金を払ってきてるわけではないので、心の離脱が前提。

注意事項なども、ルールとして流すと思いますが、それもなるべく減らす工夫を考える。
一方通行のものをいかに減らすか。
(お偉いさんのご挨拶をいかに減らすか、、、と思ってました。これを喋ってくれ、とか指定したり)

導入、本文、まとめ、という時間配分の中でどう位置付けて構成していくか。

導入では、本文への移行のための関心をもってもらう話題づくり。
連続の講座であれば前回のことを思い出すために話す時間。
繰り返し覚えていけるような仕組み。

自分で考えて、話すことや体験から学んでもらうという手法を取ってるのは、記憶に残すため。

説明されてからやってみるのと、
やってみてから説明するのと、
どちらがこの場合有能かとか、
何に気付けたのかを、内省と対話をしながらつくっていくこと

なので、自己紹介は紙で貼っておくとか事前に共有しておいたらいいと思うんです。
そして、まとめの時間で何を学んだのかをそれぞれから発表してもらうこと。

「相手が寝るのは、あなたの責任」
と、言われて育ちました。
つまらない話をしてるあなたが悪い、と言われたものです。

「伝えた、ではなく伝わった結果としてどう行動変容があったのか」

「研修温泉になるな」という言葉もあったなぁ。

そういえば、伝え方について中原先生からのアドバイスはしびれました。
「私が選ばれて恐縮してます、みたいなのは一切いりません。ズバッと本題から入ってください」
ラーニングイノベーションで、取り組みについて発表する時、控え室に呼ばれて言われたこと。
「まわりくどい表現もいらないです。何を相手が聞いたらいいかわからなくなるから」
とのこと
「伝えたいこと、それに集中してください」

私は、頭がとっ散らかるので、これは本当にありがたいアドバイスだった。

周りからどう思われるかについて、気にしすぎると予防線をいっぱいはりがち。
でも、大切なのは参加される人たちが何を持って帰るか、であって講師のプロフィールじゃないんだよなぁ、、、と思います。

研修設計と自己紹介について書いてみました。
じゃあ、本当に自己紹介しないのか?について相手を知るための自己紹介ワークについては、また今度書きます。

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