穴場

わたしは「裁縫アーティスト」と中川允子として、布を使って何かを縫うということをしている。

そして、いま、ナウ、「穴場」という催しに参加しています。

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穴場では、主宰のダンサーの方が穴場ダンスをしていたり、そうじや石を使った摩訶不思議なパフォーマンスがくりひろげられている。

わたしはその中の「あなたの穴場を教えてください」と言う穴場マップの縫い物担当として、手伝いをしている。

来てくださる皆さんのほとんどが地元の方なので、もちろんあつまる穴場は地元の穴場が多い。中にはキンモクセイの下が穴場。という場所を特定はしないが、あそこいいよね〜というものもある。

わたし自身の穴場はまだ作り上げていないのだが、こうだ。わたしは呼吸を意識している。そして、史上最強におもしろいのって自分の意識を探り続けることだもんで、やはり穴場は鼻の穴、口の穴。その呼吸の通り道のいろんな穴。そして、「自分」ということになります。もう自分の身体の穴という穴に関心がある。穴場中の穴場〜。

今日、穴場に立って外をみていたら、小さな頃から知っている近所の中1の男の子が歩いてきた。横を見ると同じくらいの歳の女の子がいて、なんともうれしそうな表情を浮かべ歩いているのであります。サッカーばっかりしてるんじゃなかったのかー！

はぁ〜そして、わたしのことなんか1ミリも目をくれず、穴場なんかめっちゃ目立つ場所にあるけれど、恋する2人の目には映りもしないのである。

そういえば恋をすると、きゅんとしたり、きゅーうっとくるしくなったり、早鐘のようにドキドキしたりしたなぁ。

心って本当にここにあるんだ。と胸に手を当てる。

心臓とはまた違う。急に身体の心臓のあたりに肉体とは違う意識や身体感覚が覚醒し、スペースができる。という感覚だろうか。

それに伴い呼吸もできなくなり、のどがきゅっとしまってご飯も通らなくなる。ゆっくり息をすることなんて消えてしまうのである。

心は他の人には絶対にみせられない場所。でもみんなもっている。いろんな感情がてんこ盛りで、わたしっていいやつ〜だったり、すごいゲス中のゲスだったり、一喜一憂するこんなおもしろい穴場を毎瞬毎瞬観測できるなんておもしろすぎる。

こんなとてつもない自分という壮大な穴場、わたしはどうやって布で表現しよう。

みつこ

#穴場 #意識#心#穴#意識のはなし#裁縫アーティスト