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【短歌】2019年~2020年のまとめ

■公募ガイド
知らぬまに雪道に咲くクロッカス大それた夢を語りたくなる

■NHK短歌(東直子さん選)
あの人の残していったTシャツを着るとき痛む背中のほくろ

■東京歌壇(東直子さん選)
ほっとした瞬間に舌の周りにわらわらと咲く口内炎よ

■東京歌壇(東直子さん選)
ゆっくりと雨の重みで落ちていく桜は春のねごとの化身

■東京歌壇(東直子さん選)
激痛でつり革摑み沈みこむなんで胃腸にワイパーないの

■東直子さんの「短歌日記とエッセイ」の講座にて
5月17日
仕事のランチ時に、夕飯の献立を考えていた。スマホで料理の写真を見て、何を作ったら喜んでくれるかなと思いながら。

春巻きにうすく透けてるシソの葉が年季のはいった入れ墨のよう

■東京歌壇(東直子さん選)
「おかえり」と低くつぶやく ひまわりは長旅終えた枯れ方だった

■公募ガイド
両の手に収まる水を掬うとき身体の奥で水鳥が飛ぶ

■全国短歌大会2020年(川野里子さん選)
しみ渡る水琴窟の音がする宇宙にひとり残された僕

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最近は日常的に短歌を書くことをお休みしているため、noteに作品を残しています。

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