微生物パワーが地球を浄化!?空気と発酵の種類
冬は、味噌づくりの季節です。
今年は、2回も味噌づくりのイベントをしました。
日本の食文化の発酵食は、世界に類を見ないほど多種多様です。
日本人が腸が長いのも、多種多様な発酵食の影響だと思われます。
そして、塩の中でも生きられる微生物が多いのも日本だけかともいます。みそを作るときに入れる「こうじ菌」は、日本にしかいない微生物です。
こうじ菌が大豆のタンパク質をアミノ酸に分解し、酵母菌→乳酸菌と発酵のバトンが繰り広げられます。
味噌づくりから、半年の月日が経つとおいしく食べられます。
醤油は、原料はほぼ同じですが(麦こうじを使います)、発酵の工程が異なります。
味噌:なるべく空気に触れさせずに漬物のようにして発酵→嫌気性発酵
醤油:毎日かき混ぜて空気に触れらせる発酵→好気性発酵
発酵方法で味の異なる調味料になります。
これを考えた先人は素晴らしいですね!!
この発酵方法は、農業の肥料作りにも活かせます。
みつばち農場の肥料は、基本手作りです。
米ぬかや落ち葉で作るぼかし肥料(好気性発酵)と玄米とフルボ酸で作る液体のアミノ酸肥料(嫌気性発酵)です。
土の中は、空気と触れる部分と空気がない部分があり、畑は、両方とも必要です。
嫌気性菌と好気性菌を混ぜて土を作ります。
この土づくりを「複合発酵」と言います。
この複合発酵は、ぬか漬けがまさに!です。
そして驚くなかれ、
複合発酵は、原発事故で放射線汚染した畑の数量を下げたという結果が出ています。
この複合発酵で、下水処理や重金属など無害化できるのでは?と研究が進んでいます。
微生物パワー、すごくないでしょうか??
地球の自然環境を蘇生しないと、いずれ人類が地球に住めなくなるだろうなと、簡単に予測できます。
地球と仲良く暮らせるためにも、
最先端の研究に、微生物が注目されています。
ワクワクします^_^
【追記】微生物だからなんでもOKではない。
微生物の中でも虫を殺す菌がいます。
BT菌と言われています。
このBT菌を微生物農薬として散布することもできます。(全ての虫に効果がありますが、みつばち農場では、使用していません)
このBT菌をとうもろこしの遺伝子に組み込んで作られた【BTとうもろこし】という種が20年ほど前からアメリカで栽培されていました。
別名【殺虫とうもろこし】と言われ、虫がとうもろこしを食べると、死ぬという仕組みです。
しかしながら、農産物のとうもろこしを家畜に食べさせたところ、家畜たちが死んでしまうという被害が多発して、生産中止となりました。
微生物も適材適所で働かせてあげないと、恐ろしい事態にもなるという結果です。
微生物との協力して、良い環境を作れるように、私たち人は、真摯に考える必要もあります。
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