拍子｜ショートショート

コツコツ。
トントントン。

気持ちの良い音がする。
今まさに進んでいるかんじ。

心地よいリズムが体を通り抜けてゆく。
ひとつの音が始まると、次の音が決まる。
そのあとはすこし体を倒すだけで、その次の音が決まってゆく。

波のように押し寄せて一気に来ることもあるけれど、今はこのリズムがいい。

コツコツコツ。
トントン。
拍子を取りながら進む。

「ぱつん」

たまに抜けてしまうのも私らしい。

体の中で鳴り響く音が私を前に押し出す。

---

あとがき

ここ最近は女子のアレの前のやつの眠気とか、やんなきゃいけないの忘れてたり、時間間違えちゃったとか、でもすんすんとやれることもあるし、面白いドラマに夢中になる時間も作れてる。
食器洗いもたまってたけど、お出かけ前には洗えたし。

つまりは、ところどころ抜けるとこもあるけど大体はトントン拍子って感じだよな？ってかトントン拍子だよって思えばそうなるんだし。とか考えていたら、ところでトントン拍子って言葉はどこからきたのか？などと調べ始めた途中に思いついたお話です。

お話ってほどなんかオチはないけど「トントン拍子」と「拍子抜け」ってセットだなって思ったのを言いたかったです。

あと一歩づつでもすすんでるから良し！ということです。