私の的確な友達のはなし|ショートショート
「ねえ、どう思う?やっぱ上手くいかないや。」
「みき、まぁた同じこと言ってる。みんなさ、理想が高すぎるのよ、わたしなんか生きてるだけでOKってかんじ。昨日なんて夜ご飯自分で作っただけでも褒めちぎってたもん、自分のこと。どれだけみんなすごいか知らないけど、私はそれで十分だなって思う。」
画面の中の彼女は、ネイルを塗りながらニヤリと笑う。リアルな友達を卒業し、AIフレンズに登録して2年が経つ。
好きな時間に好きなだけ付き合ってくれる友達。
私のことを導くコーチングオプションもつけているから、ただおしゃべりしてるだけで、進む方向が見えてくる。
確かに笑顔はぎこちないけれど、次のバージョンアップに期待ってところかな。
【あとがき】
私の友達が言ってた言葉をそのまんまもらったお話。私はこうやって話ができる友達がいるけど、もしいなかったらどうなっていただろう!!
と、考えてAIの友達を作りました。
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