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8歳の私が道端に寝転んではいけない理由。|ショートショート

私が生まれてからこの8ねん、よくわかったこと。

それはこの世に「理由」というものがあること。

ときどき私は理由が原因でオトナたちを、むかむかさせてしまう。

この間、道端にねころんだ。
棒が私のお腹にぶつかったから。

痛いと思ったその気持ち。
痛いと感じたそのお腹。

誰のものでもない私だけのもの。それが私がねころんだ理由。

センセイは言う。

「道に寝転んではいけません。足が折れたり、具合が悪いならまだしも、お腹に棒が当たったくらいで寝転んではいけません。」

それは、先生の理由。

でも私はなぜそんなことで立ち上がらなければいけないのと、思った。

私の痛いは私のもの。

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