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自分の気持ちを大切に扱ってもらう経験

こんにちわ。幼保園で働くMITSU主任です。(今回から“主任”を付けてみました。笑)

今回は、幸せを感じる大人に育つには、自分の気持ちを大切に扱ってもらう経験が重要だよっていう話です。

少子化の昨今、園は保護者に選ばれる園にならないと生き残っていけないよ、なんて言われています。この間まで、待機児童問題の解消を言われていたように思いますが、保育業界も忙しいです。

待機児童を解消するべく、多様な形態の園ができ子どもを預ける(子どもが過ごす)場所(園)が増えました。そうすると、子どもが受ける権利の質も多様になり、質が問われ始めました。

質ってなに?って思われる方もいらっしゃると思います。簡単に言うと、子どもを大切に扱っているか、いないか。もうちょっと踏み込んだ言い方をすると、子どもの気持ちを大切に扱っているか、いないか。ということです。

保護者の皆さん、自分の子どもをどう扱われたいですか?

私は、やっぱり大切に扱って欲しいです。自分の子どもの気持ち。

だって、自分の子どもが自分の選んだ園で大切に扱ってもらえずに悲しい思いをしていたら、めちゃくちゃ辛く、悲しく、罪悪感に苛まれるから。保育料が同じで、自分の子どもを大切に扱ってもらえる園と扱ってもらえない園があるとしたら、絶対に後者は選びたくない!と多くの保護者は思うんじゃないでしょうか。

もし、自分の子どもが大切に扱われても、扱われなくてもどっちでもいいやっていう方がいらっしゃるのなら、そう考える理由はさておき、ちょっと考えてみて欲しいのです。

程度の問題はさておき、自分の子どもが将来、自分らしく、幸福感を感じながら、経済的に自立した生活を送れる大人になっているか、それとも、自分らしさが分からず、幸福感を感じず、経済的に自立した生活を送ることが乏しい大人になっているか、どっちがいいですか?

ここで、この方をご紹介しましょう。(いきなり感ハンパない^^;)ノーベル賞受賞者のジェームズ・ヘックマン教授です!ヘックマンは就学前の子どもを対象とした教育投資に関する研究をした人ですが、研究の結果として「大人になった時に経済的に成功するためには、幼少時の教育が影響する。」って言っています。

ヘックマンは主に、就学前教育は後の人生に大きな影響を与えるよってことと、幼少期に非認知能力を高めることが大切だよって言っていて、幼児教育の重要さを語っているのですが、ここで言われている教育の内容の詳細はさておき(おくんかいっ)、この教育の土台になるのは、幼少期に自分が大切に扱われたかどうかだと、私は考えています。

幼少期に、自分の気持ちを大切にされることで自己肯定感が育まれ、周りの環境に意欲的に関わる力が育まれ、その中で大人になった時に成功を左右する目に見えない非認知能力が育まれていくのです。

だから、自分の子どもが乳幼児期に過ごす園は子どもの気持ちを大切に扱ってくれる園を選びたいよねって話です。だって、子どもには幸せを感じる大人になって欲しいじゃないですか。あ、勘違いしないで欲しいのですが、親が感じる幸せじゃなくて、子ども自身が感じる幸せのことですよ♥親の幸せ=子どもの幸せじゃないですもんね。

でもね、集団生活を行なっている園で1人ひとりの子どもの気持ちを大切に扱いながら保育するって、簡単なことではないのです。想像してみてください。1歳児が3人、5人、10人いる状況を。笑。子育てに奮闘した経験がある方、経験がない方でも想像に難しくないと思います。

実際に、子どもの気持ちを大切にできているかどうかは子どもにしか分からないことかもしれませんが、大人(保育者)が子どもの気持ちを大切にしようとしているかどうかは分かります。

子ども自身が自分らしく幸せを感じる大人になる為に、保護者と保育者はタッグを組んで乳幼児期の育ちを共に考えていける関係でいたいですね。

先日、入園したばかりの0歳児が保護者と離れた不安から泣き続ける姿がありました。その0歳児に25歳の保育者が抱っこして一生懸命関わりますが、泣きやみませんでした。0歳児であっても、いや、0歳児だからこそ保護者がいない環境に不安を感じ、その不安を泣いて泣いて表現していたのだと思います。そんな0歳児の気持ちを大切に思う25歳の保育者は、自分にできることがない不甲斐なさを感じると共に、育児の中で泣き止まない赤ちゃんを抱える保護者の気持ちにも触れる経験になりました。

保育の現場には、年齢も人生経験も価値観も様々な保育者がいます。1人ひとりの子どもの気持ちを大切に扱う保育者が1人でも多くなったら、子どもも嬉しい、保護者も嬉しい、未来の日本の幸福度もアップすることに繋がって、悲しいことが少しでも減るんじゃないのかなぁと思うのです。

その為に、私にできることを地道にやっていこうと思う今日この頃。この記事に共感してくれたら、スキ♡で応援の気持ちを届けてくれたら嬉しいです(*´︶`*)♡

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