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オランダ在住でイギリスを感じる場面

オランダ在住の三橋は以前にイギリスに留学していて、その前も後もイギリスに旅行しまくっていて渡英歴は合計で10回は優に超える。

そんな私がオランダにいながらして、イギリスを感じる場面を綴りたい。


紅茶にミルクを入れる時

まず、オランダ人も紅茶が大好きだが、オランダの紅茶といえば薄い。オランダの紅茶は色も薄ければ味も薄い。イギリスで飲む紅茶のマグカップの底なんて見えないくらい真っ黒い紅茶とは違い、オランダの紅茶は薄い茶色でしかもミルクを入れない。

カフェや誰かの家で紅茶を頼むと、お湯の入ったマグカップとティーバッグを渡されるので、自分でティーバッグを開けてお湯に漬ける。イギリスではマグカップに紐などついていないティーバッグを入れて、お湯を入れてスプーンでグルグルとかき混ぜたり押し潰したりして最大限に濃くしていたものにミルクを入れるのに。

カフェや誰かの家で「ミルクください」と言っても「はぁ?」「なんで?」って感じなので「紅茶に入れるミルクをください」と言わなければならない。

そうするとかなりの高確率で「コーヒーフレッシュ」を渡されるので、泣く泣くミルクなしで飲むのである。私はコーヒーフレッシュをミルクと認めないからだ。

イギリスでよく使うちょこっとミルクの入ったポットというのはまずないので、オランダでイギリス式紅茶を飲みたいなら自宅がベストである。

たとえばPGはチャイナスーパー東方行で買うことができるし、アムステルダムなど大きい街であればイギリスグローサリーがあるのでそこでヨークシャーティーやテトレイなども買うことができる。


イギリス人同僚がイギリス食品を食べている時

イギリス人同僚Aが何やらホットドリンクを会社のキッチンで作っているので何を作っているのか聞いたらマーマイトをお湯で溶かしたものだった。

あのくそまずマーマイトをお湯に溶かしてまで飲みたいってどういうことだ?と聞いてみたが、彼曰くスープのようでおいしいとのこと。こういう意味のわからない味覚はイギリス人ぽい。

イギリス人同僚Bがお昼ご飯にパンを食べていた。食べ終わったあと、おもむろに引き出しから出して食べ始めたのは小さいサイズのポテトチップスだった。

あ〜あるある。イギリス人はお昼にポテトチップス食べるもんね。彼は在住30年くらいにもかかわらずまだその食生活であることに驚く。


TKMaxxでイギリスブランドに出会った時

イギリスでよく通っていたディスカウントショップTKMaxxが2年前くらいにオランダに進出してきた。アムステルダムには2店舗がある。

私はこの店が大好きでしょっちゅう通っているのだが、そこで掘り出し物に出会えたときは大変嬉しいものである。

たとえばWilliam Morrisのマグカップやコーヒータンブラーだったり、Cath KidstonのハンドクリームだったりVivienne Westwoodのセーターだったり。イギリスブランドに出会えることが結構ある。

あの雑然とした雰囲気の中で宝物探しをするかのようなワクワク感。オランダでは買えないと思っていたイギリスブランドのものが買えるなんて私には嬉しいお店である。

しかも、オランダではまだそんなに有名ではないし、大体街から離れたところにしかないのでお店もそこまで混んでいない。イギリスブランドのスキンケア商品やかわいいパッケージのボディーソープなどを買えるのだ。




オランダに4年以上住んでいても、1年留学で住んだり旅行で訪れたことのあるイギリスのほうが私にとってはホームであり、好きな食べ物や好きなブランドもイギリスのもので変わらない。

オランダで「イギリスが好き」というとおかしな奴だと認定されるし、大体オランダ人およびEUの人々は「イギリスはアホ」といつもけなしているので、私のイギリス好きは全く誰にも理解されないが、私は私なりにイギリスを少しでも感じられることに嬉しさを感じるのである。



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